《旭川・女子高生殺害》「バッタバタにしてやるから…」アスファルトの上で全裸土下座させた暴力団組員の“舎弟”だった“リコ”の初公判「通報してください」法廷に流れた助けを求める声
北海道旭川市で2年前、神居大橋から女子高校生Aさん(当時17歳、留萌市在住)を転落、水死させたとして殺人と不同意わいせつ致死、監禁の3つの罪に問われた旭川市の無職、内田梨瑚被告(23)の裁判員裁判。
〈画像〉反社の人ともつきあいがあった内田被告の“スッピン”写真と「アイコスをもって大ハシャギ」内田被告と不倫した元刑事の写真
25日に旭川地裁で行われた初公判では検察側の冒頭陳述に続いて弁護側の冒頭陳述、さらに午後に再開された審理では証拠調べが始まった。Aさんがコンビニで助けを求める悲鳴や、被告らに暴行を受け謝罪を強要される動画や防犯カメラ映像や音声が流れ、傍聴席にはすすり泣きの声が響いた。
50万円を脅し取ろうと呼び出した
25日に旭川地裁で行われた初公判で行なわれた弁護側の冒頭陳述は驚きの内容だった。
「Aさんのインスタ(Instagram)がフォロワーとの間で金銭のやりとりが行なわれていた“特別”なインスタだったと主張した。そのアカウントに被告人がラーメンを啜る画像が無断引用されたことを知って、被告人はAさんがコード決済アプリに入金していた50万円を脅し取ろうと呼び出した。
被告人は、Aさんが待ち合わせとして呼び出された道の駅に現れたのは『母親にも相談できない秘密を抱えていたから』と主張し、殺意を否定することでAさんの死の責任から逃れようとしました。
一方でAさんを全裸にして謝罪させた動画など、物証が多数ある監禁については起訴事実を認めています。自身が舎弟扱いしていた共犯の小西優花受刑囚が全てを認めて、すでに懲役23年の刑で服役しているのと比べ、罪との向き合い方に大きな差があると言わざるを得ない」(社会部デスク)
事件を取材してきたベテラン記者たちをも呆れさせる弁護側の主張を受け、この日の午後には証拠調べが行なわれた。
ここでは「道の駅るもい」や被告人使用の軽自動車、Aさんが助けを求めた旭川市内のコンビニの駐車スペースやトイレなどの写真、殺害現場とされる神居大橋一帯の詳細が明らかにされた。
また、全裸のAさんがアスファルト上で土下座したり、橋の欄干に座らされて謝罪させられている動画(Aさんのスマホに記録)や、内田被告の供述に基づいて笹薮から靴下や下着が発見され、いずれもAさんのものと確認されていたこともわかった。
「無断でストーリーの写真を… なめた態度をとってすいませんでした」
続いて「証拠番号2」として共犯関係の捜査報告書が示された。これによると内田被告は2002年10月8日生まれ。高卒で土木会社や飲食業を経て、犯行当時は化粧品店の販売員をして、旭川市内で両親と同居。2022年ごろには指定暴力団山口組系二次団体の男の舎弟をしていた。
また、共犯の小西受刑囚(懲役23年で服役中)と内田被告は、犯行前後の2024年4月16日から同24日までの間 にスマホのLINEで少なくとも1116件のメッセージや動画、画像の送受信をしていた。
犯行に至る経緯を示した捜査報告書には、共犯のY(当時16歳の女子高校生)が撮影して自身のインスタグラムに投稿した内田被告の画像を、Aさんが自分のインスタに無断投稿していたことを犯行当日の4月18日にYが見つけて内田被告に報告したことを明記。
示談金として50万円を脅しとる計画を立ててAさんを「道の駅るもい」に呼び出した内田被告は、同日午後11時37分、現金を持っていなかったAさんに「オーケー、そういうことね。お前黙って乗ってろよ。バッタバタにしてやるから」と車の助手席に乗せて旭川市内に向けて出発した。
高速道路に入ったころ、Aさんが「帰ります」とシートベルトを外してドアをあけようとしたため、髪を引っ張り阻止し、路肩に停車して車外で暴行を加えた。
以降、Aを後部座席に乗せて共犯のX(当時16歳の無職少年)に監視させた。この間、被告人は小西受刑囚とビデオ通話をし、Aさんを旭川市内に連行していることや、逃げ出そうとしたことを説明。口止め書類を作成するように要求した。
コンビニで助けを求める声も傍聴席で流れ…
翌19日午前0時56分頃、被告人は旭川市内のコンビニでAさんのスマホを操作してコード決済アプリでタバコなど約4万2800円相当を購入。同様の手口で別のコンビニで約3万6000円分のタバコなどを購入。
さらに同市内の小学校の駐車場に車を止めると、Aさんにアスファルト上で土下座して謝罪させ、その模様を被告人の自身のスマホで撮影した。
この約15秒の動画は弁護人や裁判官、裁判員の卓上モニターにも映し出され「無断でストーリーの写真を。あと、なめた態度をとってすいませんでした」というAさんの弱々しい声が流れた。
Aさんが脱出を図り、店員に助けを求めたコンビニでの出来事の詳細も開示された。
19日午前3時6分、内田被告がトイレのために立ち寄ったコンビニで、Aさんはレジのカウンターに走って助けを求めた。しかし、警戒していた小西受刑囚に捕えられて店外に引きずり出され、暴行を受けた。
この際、店内と店外の防犯カメラがとらえた7分半の映像が、裁判員らのモニターに映し出された。傍聴席から聞き取れた音を以下に再現する。
(ピンポンというコンビニの入店音の後、約2分後に「ガン」という大きな物音に続いて)
Aさん「すいません。通報してください。すいません」
内田被告<やめれお前>
Aさん「すいません」
内田被告<お前が悪いんだって。早く立てって、やるぞ。お前が悪いんだべって。待てや>
内田被告<お前くるぞ、このまま。いいのか。お前だから行けって>
内田被告<早く行けや。店に迷惑じゃ、お前やめれって。ここで警察呼んでいいんだな。呼ぶからな。店に迷惑かけんなって。早く出てけって>
語気の強い内田被告の声と、今にも消え失せそうなか細いAさんの声がした。内田被告は表情を変えずに背筋を伸ばし、やや下を向いていた。
この一連のやりとりの後には法廷にはすすり泣く声も響いた。ピンク色の風呂敷から遺影を取り出し、膝の上に載せているAさんの親族とみられる女性の声だった。
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