【三役以上が5人休場で…】千秋楽の「協会挨拶」で八角理事長の周りがスカスカに? 大の里、豊昇龍、安青錦に琴櫻までが離脱の5月場所 「平幕を土俵に上げないとさすがに様にならないのでは」の声も
5月場所は千秋楽を前に大変な状況となっている。11日目に負け越して来場所のカド番が決まっていた東大関・琴櫻が12日目から休場。初日から休場の西横綱・大の里と西大関・安青錦、2日目から休場した東横綱・豊昇龍に続き、2横綱2大関が不在なとなった。
【写真】八角理事長の協会挨拶の様子、協会挨拶を見つめる「溜席の着物美人」の姿も
2020年11月場所以来のことで横綱・大関での出場は東張出大関・霧島だけとなった。三役以上では西小結・高安も4日目から休場。12日目以降は霧島が結びの一番を務めるが、13日目は東前頭13枚目・琴栄峰、14日目は西前頭10枚目・伯乃富士と平幕の力士が次々と結びに登場。上位陣の取組相手を決めるのも簡単ではなく、千秋楽は「これより三役」がある。相撲ジャーナリストが言う。
「千秋楽は霧島と東関脇・熱海富士が結びの一番となるが、大関と関脇の一番となるのは昨年11月場所で千秋楽に横綱・大の里が休場して以来。他に三役は西関脇・琴勝峰、東小結・若隆景がいるが、すでに2人は9日目に対戦している。
これより三役で琴勝峰と若隆景の対戦相手は平幕中位の力士となるのは確実。成績好調の東前頭6枚目・美ノ海、西前頭10枚目・伯乃富士、東前頭11枚目・宇良あたりになるのではないか」
2横綱2大関不在だった2020年11月場所は東大関・貴景勝と東小結・照ノ富士が13勝2敗で優勝決定戦となったが、千秋楽のこれより三役では東前頭6枚目・宝富士と東前頭7枚目・栃ノ心が登場している。場所終盤に上位力士と下位力士を対戦させる星の潰し合いは当たり前となったため千秋楽の「これより三役」に平幕力士が登場することは珍しくないが、問題は千秋楽の「協会挨拶」だという。
看板力士不在でもチケットは完売
相撲協会のHPには、観戦案内として本場所のタイムスケジュールが掲載されている。そこには「協会ごあいさつ」として「初日・千秋楽に日本相撲協会理事長が三役以上の力士と土俵に上がり、お客様へご挨拶させていただきます」とある。
今場所の初日の協会挨拶は、横綱・大の里、大関・安青錦が休場のため東から豊昇龍、琴櫻、霧島、熱海富士、若隆景、西から琴勝峰、高安の三役以上の7人が八角理事長(元横綱・北勝海)とともに土俵に上がった。その後に豊昇龍、琴櫻、高安が次々と休場。三役以上の9人中5人が休場となり、千秋楽の協会挨拶で土俵に上がる力士は4人になってしまう。若手親方が言う。
「コロナ禍に開催された2020年の九州場所では、白鵬と鶴竜の2横綱が初日から休場し、場所が始まると大関の朝乃山と正代の2大関が途中休場。初日の協会挨拶は2横綱を欠いた7人の三役以上の力士が土俵に上がり、千秋楽はさらに大関2人を欠いた5人の三役以上の力士が登場した。今場所の千秋楽の協会挨拶はさらに少ない4人となる。さすがに4人では理事長の周りがスカスカで様にならないので、現場では前頭2、3枚目あたりの力士まで土俵に上げたらどうかという声が出ている」
一方、慣例重視の声もあるという。相撲担当記者が言う。
「ここまで看板力士が不在でも、協会は"チケットは完売しているわけだし…"と悪びれた様子もない。2020年の九州場所も横綱と大関の対戦が1度もなく優勝した貴景勝が次の場所では綱取りに挑んだ。状況を細かく精査するより慣例重視。今場所も横綱・大関との対戦なしの霧島が優勝すれば来場所は綱取りとなるでしょう」
2横綱2大関を欠いた番付で6月13日と14日にはパリ公演を行なう。休場力士も参加予定だというが、裸の大使がどのような国際親善となるのか。
