――厳格なご両親の反応は。

あずき:確かに威厳はあるんですが、怒鳴ったりはしないんですよ。「どうして通うことになったのかな?」「きっかけはなにかあるのかな?」と。まるで取り調べみたいでした(笑)。現在、父にはガールズバー勤務だと伝えていて、母にはほぼ全部知られています。母からは「私たちの立場もあるから、警察のご厄介にだけはならないでよ〜」と言われています。

◆マザコンに悪い子はいない?

――将来的に、どのような人生設計がありますか。

あずき:彼氏とは婚姻届も書いているんですよね。将来は資格試験に挑戦して、自分も彼氏も夜職のつてを使って生きていけたらと考えています。子どもがほしいね、とは2人で話していて。

――失礼ながら、かなり意外です。

あずき:そうですか(笑)? 家庭に憧れはあるんですよ。「子どもは絶対マザコンに育てよう」というところまで、彼氏と一致しています。マザコンに悪い子はいないからです。マザコンの場合、すぐに家に帰るから不良にもなりにくいでしょうし。私は自分と母の関係性が理想だと思っていて、なんでも話せる親子になりたいですね。

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 パパ活で莫大な収益をあげていると聞けば、手練手管で人を騙し、必要ならば奈落へ突き落とす悪女を思い浮かべる。だが目の前にいるあずきさんは、執拗なまでに人に追いすがり、その手段として自らを商品とした女性だった。自分から波乱の渦に飛び込んでいった彼女が、月並みな幸せを「理想」と語ったことに味わいを感じる。

<取材・文/黒島暁生>

【黒島暁生】
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki