MCでオファー殺到の小泉孝太郎、「47歳独身」「ファンいない説」「クズキャラ」…起用されるほど深まる「謎の正体」

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俳優・小泉孝太郎が今、テレビ界で異例の存在感を放っている。『鶴瓶孝太郎』『今田孝太郎』『二宮孝太郎』……「〇〇孝太郎」と名のつく冠番組が局をまたいで次々と生まれ、テレビマンから「今や冠番組のトップ」とまで言わしめるほど、すさまじい実績を積み上げている。

その背景には、政治家一家に育った品の良さと落ち着き、フットワークの軽さ、そして「いい意味で変わり者」という三つの資質がある。さらに、近年になって民放各局が中高年層の取り込みへと戦略を転換したことで、以前からその層に強かった孝太郎へのニーズが急増したことも大きい。

「時代が向いてきた」俳優の快進撃の理由と実像に、業界の声をもとに迫る。

前編記事『なぜ今、小泉孝太郎が「冠番組トップ」に君臨しているのか…業界人が明かす「俳優よりMCで使いたい」必然の理由』より続く。

首相を支える人々を見て育った強み

そんな孝太郎について各局のテレビマンと話をすると、主に3つの長所が返ってくる。

テレビマンがあげる1つ目の長所は、周囲を見渡して対応できる落ち着き。孝太郎はドラマの撮影現場で自分の役に集中するのではなく周囲に目を配るタイプであり、主演を務める際ですら「俺が俺が」という姿勢で臨むことはない。これは幼いころから政治家の父を支える人々の姿を見て育ったからであり、それを芸能人の自分に置き換えているからだろう。

バラエティでも、常に前へ出たがり、MCを務める際も自分の色を出そうとする芸人やアイドルとは明らかにスタンスが異なる。俳優がMCを務める際は「MCの役を演じる」というタイプが多いが、孝太郎は演技がかったところがほとんどなく、常に自然体で笑顔。中高年のMCには「物言うおじさん」が多い中、孝太郎は良い意味で「物言わぬおじさん」であることも貴重だという。

気軽にロケを楽しむ、フットワークの軽さ

テレビマンがあげる2つ目の長所は、フットワークの軽さ。孝太郎の出演番組はロケを行うものも多く、「MC自ら現場に行く」というコンセプトの企画もよく見られる。

作り手としては「制作費を抑えられる」「臨場感のある映像が撮れる」「映像に変化をつけられる」などのメリットがあるだけに、孝太郎のようなタイプはオファーや企画の相談がしやすい。

芸能界では古くから「俳優はバラエティのロケが得意な人と苦手な人に分かれる」と言われている。その主な理由は、得意な人が「俳優でロケの経験が豊富だから」、苦手な人が「台本のセリフがないから」をあげることが多い。

その点、孝太郎は苦手な人の理由を気にしていないように見える。「セリフのようないいコメントをしよう」「ドラマのようにカッコよく決めよう」という気負いはなく、逆に知らないことや嫌いなことを恥ずかしがらずサラッと言えてしまう。

実際、親交の深いムロツヨシらとのロケで楽しそうなのは当然だが、誰とロケをしても、単独でロケに出ても、そんな姿は変わらない。バラエティは「決まったセリフが少なく、ドラマのような撮り直しができないことも多い」などの難しさがある中、気負わず振る舞えるのは孝太郎の強みと言っていいだろう。

さわやかな笑顔と変わり者のギャップ

テレビマンがあげる3つ目の長所は、「いい意味で変わり者」であること。政治家の子として育ったことで「常識を持ちながらも、時に世間離れした受け答えをしてクスッと笑わせられるところがいい」という。それは共演者も同様であり、同世代や年上の俳優から「孝太郎さんは面白い」などと親しまれている。

トーク番組でクズ男ぶりを披露しても大して嫌悪感を抱かれづらいのは、「ちょっと変わった人だからこれくらいは許容範囲」「変な人だけど誰かを傷つけようという悪気はない」からだろう。実際、「パートナーに自分の時間を使いたくない」「苦手なジャンルの映画だったから『ゆっくり見てていいよ』と言って彼女を置いて映画館から出た」などと話しても「面白い変わり者」というイメージに留まっている。

俳優としては今なお「いい人」「エリート」の役柄も多いが、業界内で評価が高いのは「変人」「偏屈な男」の演技であるところも興味深い。さわやかな笑顔と変わり者としての振る舞いがギャップを生み出し、唯一無二の存在となっているのだろう。

孝太郎は首相の父・小泉純一郎の知名度が追い風となり、2002年の俳優デビューからすぐ人気者となった。そこから多少の浮き沈みこそあるが四半世紀にわたってトップシーンに君臨していることに気付かされる。

同世代の俳優は結婚して家族の微笑ましいエピソードを話す中、孝太郎は未婚を続行中。しかも竹野内豊のように「結婚したらロスになる」などと言われることは少なく、独身であることを面白がられている。

俳優としては「親の七光り」という声に負けず地道に演技力を磨いてきた一方で、バラエティでは生来の存在感と面白さを見せられるだけに、今後も「バラエティ多め、演技の仕事少なめ」の状態が続いていくかもしれない。

さらに、もし弟・進次郎が政界のトップにたどり着いたとき、兄・孝太郎も芸能界のトップに君臨しているのか。業界を超えたトップそろい踏みの絶妙な現実度も含め、目が離せない存在であり続けることは間違いないだろう。

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