息子が「コンパクトカーなら税金も安いでしょ」と言っています。たしかに大きな車より負担は軽そうですが、自動車税だけ見て車を選んでよいのでしょうか?

写真拡大 (全2枚)

「コンパクトカーなら税金も安いし、維持しやすいでしょ?」と考える人は少なくありません。たしかに、排気量の大きな車に比べると、自動車税の負担は軽くなる傾向があります。そのため、家計を意識して車選びをする場合、コンパクトカーは有力な候補になりやすいでしょう。   しかし、車にかかる費用は自動車税だけではありません。購入後には保険料や車検代、燃費、駐車場代など、さまざまな維持費が発生します。また、家族構成や利用目的によっては、「安いと思って選んだのに、結局使いにくかった」というケースもあります。   では、本当に「税金の安さ」だけで車を選んでも問題ないのでしょうか。今回は、コンパクトカーの税金事情と、車選びで確認したいポイントについて分かりやすく解説します。

コンパクトカーはたしかに自動車税が安い傾向にある

コンパクトカーは、一般的に排気量が比較的小さい車が多いカテゴリーです。自動車税は排気量ごとに金額が決まっており、排気量1リットル程度のコンパクトカーは税負担を抑えやすいメリットがあります。
例えば、排気量1リットル以下の車と、3リットルを超える大型車では、年間の税額に数万円の差が出ることもあります。そのため、「できるだけ維持費を抑えたい」という人にとって、コンパクトカーは魅力的な選択肢です。
さらに、車体が小さいことで、自動車重量税が抑えられるケースもあります。自動車重量税とは、車の重さに応じて課税される税金です。軽い車ほど負担が少ないため、コンパクトカーは全体的な維持費を抑えやすい傾向があります。
また、燃費性能に優れたモデルも多く、ガソリン代の節約につながる点もメリットです。近年はハイブリッドタイプのコンパクトカーも増えており、街乗りや渋滞時でも燃料消費を抑えやすいため、通勤や買い物など日常使いでは維持費を抑えやすいでしょう。

自動車税だけで選ぶと後悔することもある

ただし、「税金が安いから」という理由だけで車を決めると、後から不便を感じる可能性があります。
例えば、家族で遠出する機会が多い場合、荷物が積みにくかったり、後部座席が狭く感じたりすることがあります。子どもの成長とともに、手狭に感じる場面も出てくるでしょう。
ただし、維持費を考える際は、保険料や駐車場代、メンテナンス費用なども含めて考えることが大切です。
また、中古車を検討している場合は、価格だけでなく車両の状態も確認することが大切です。年式が古い車は修理やメンテナンスの費用がかかる場合もあるため、購入時には走行距離や整備状況もしっかり確認しておきましょう。

車選びでは「総額」で考えることが重要

車を選ぶ際は、自動車税だけではなく、「年間でどれくらいお金がかかるのか」を総合的に考えることが重要です。具体的には、これらの費用を確認しておくと安心です。


・自動車税
・自動車重量税
・自賠責保険料
・任意保険料
・ガソリン代
・車検費用
・駐車場代
・メンテナンス費用

例えば、税金が少し高くても燃費が非常によい車なら、長期的には出費を抑えられる可能性があります。反対に、税金が安くても燃費が悪ければ、毎月のガソリン代が大きな負担になることもあります。
また、ライフスタイルとの相性も大切です。通勤中心なのか、家族旅行が多いのか、買い物用途がメインなのかによって、適した車は変わります。
車は数年間使うことが多いため、「今の安さ」だけではなく、「長く快適に使えるか」という視点も欠かせません。購入前には、実際に試乗して乗り心地や使いやすさを確認するのがおすすめです。

税金の安さだけでなく使いやすさとのバランスが大切

コンパクトカーは、自動車税や燃費の面で優れており、維持費を抑えたい人に向いている車種です。特に、日常使いが中心の人にとっては、扱いやすく便利な存在といえるでしょう。
しかし、車選びでは税金だけを見るのではなく、保険料や燃費、乗り心地、家族構成なども含めて総合的に判断することが大切です。実際の使い方に合わない車を選んでしまうと、後悔につながる可能性があります。
「維持費を抑えつつ、快適に使えるか」という視点で比較すると、自分に合った車が見つけやすくなります。購入前には複数の車種を比較し、長く安心して乗れる一台を選びましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー