愛子さま、天皇としての「類いまれなる資質」…天皇陛下の60年来のご学友が圧倒された「幼少期のお姿」
天皇陛下と半世紀以上にわたり交流を続けるご学友、社会学研究者の小山泰生氏は「愛子さまは天皇になるべき人」と断言する。
小山氏の高祖父である佐佐木高行は、明治政府の枢密院発足のメンバーとして枢密顧問官を務めていた。1888年5月14日、明治天皇も臨席した枢密院の審議において、「男系男子による皇位継承」という原則が明文化。このとき佐佐木らは「あえて男子と入れると伝統がそこなわれる」と猛反対した。
議事録(枢密院会議筆記)を詳しく読んでみると、当時、議長の伊藤博文が示した皇室典範の原案に対して佐佐木が反対した箇所は他にもあった。それは「女帝の排除(男系男子)」に加えて、「長子相続」「譲位禁止」「養子禁止」である。
【前編を読む】皇位継承において「男系男子こそ伝統」は誤解…天皇陛下の60年来のご学友が「皇室典範改正」へ重要提言
愛子さまの「類いまれな資質」とは
無理に決めてしまったこの4点こそが、まさに目下の課題になっていることだと分かります。「譲位禁止」に関しては、平成から令和になる際に突き崩されました。「養子禁止」については麻生(太郎)さんが改正すべく動いています。ですから残り2つの点についても、同時に議論してほしいと心から願ってやみません。
佐佐木は「長子相続」について、必ずしも長男に限らず、「徳」のある人物が継承する工夫を重ねてきた歴史こそ、伝統だと主張しました。単に長男であることよりも、その人物の資質を重視すべきだと考えていたのです。先人たちを見れば、長子が幼少であったり徳が不足していたりする場合、より人望があって徳の高い親族が天皇として選ばれてきました。
では、「徳」とは具体的に何か。それは国民から「この方こそ天皇にふさわしい」と敬愛される資質だと思います。先ほど挙げた世論調査の結果を踏まえれば、愛子さまに圧倒的な徳が備わっていることは言うまでもありません。
私は愛子さまのご成長を1歳の頃から見てきました。そこで、類いまれな資質を目の当たりにしています。
私は正月のご挨拶として、東宮御所に出向くのが毎年の恒例行事でした。そこに2時間ほど滞在するのですが、幼い愛子さまは両親の間にきちっと座り、一切ぐずることなく静かに過ごされていました。幼少期から聡明だったのです。
学習院幼稚園に入った年のこと。愛子さまが私の顔を凝視されていた。不思議に思って雅子さまに聞くと「おばばさま(上皇后陛下)から、おもうさま(天皇陛下)が幼稚園のときのアルバムを見せてもらったのです」と言うのです。
アルバムの中の幼い私と、目の前の私を頭の中で照らし合わせ、「どうしてこんなに変わったの?」と不思議に思い、観察されていたのでしょう。「ご両親に似て、ずいぶん賢い子なんだな」と感じました。
愛子さまは高校時代、かなりお痩せになったことがあります。この時期にもご挨拶に伺ったのですが、その姿を隠すことなく我々の前にお出ましになったのです。当時はあまりの痩せ方に驚きました。一方で、堂々とした姿に「帝王になるべき人だ」と確信しました。人からどう見えるかなんて考えない。恥ずかしいなんて思いはない。それこそ、帝王になるべき人でしょう。
元皇族以外にも「継承候補」がいる
思い出すのは、かつての陛下の姿です。夜の街をご案内した際、私たちのほうへ向かって、自転車で勢いよく下ってくる人影が見えました。私は思わず避けましたが、陛下は一切動じることなく、堂々と歩いているのです。結果、自転車は転びました。
陛下には「避ける」という概念がないのです。それはまわりの者たちを信頼する、帝王の立ち居振る舞いでしょう。そして愛子さまも陛下と同じ資質を備えていると感じます。
愛子さまが立太子される(天皇の正統な皇位継承者であると定められること)となった場合、皇統の存続はどうするのかという問題があります。愛子さまの子孫は女系にあたり、皇位継承はできません。
そうなると秋篠宮家につづいて、元皇族の人々が候補になりえます。しかし実は、元皇族以外にも候補となる人たちは存在します。
それは江戸時代の後陽成天皇・東山天皇の男系子孫にあたる「皇別摂家」です。系図上、600年前の元皇族よりも今の陛下と近いとされているので、皇統の正統性はより確かにできる。この考え方は、明治期の審議でも挙げられていました。皇別摂家の男性は、霞会館(旧華族会館)会員で最低でも50人近くいると調査で明らかになっています。
彼らの存在は、安定した皇位継承を考える際に重要なポイントとなるでしょう。
2050年に訪れる天皇制の危機
いま私が声を上げる理由は2つあります。
ひとつは「移民問題」です。このまま日本に外国人が増えたら、2050年までに在留外国人の割合が全人口の10%に達するとの試算があります。宗教や文化が異なる人々が増えれば、価値観も変わって、この国体(天皇制)が失われても不思議ではありません。収拾がつかなくなる前に、日本の伝統を重んじた皇室典範にする必要があるのです。
こうした危機感に加え、もうひとつは高市政権への期待です。高市さんのようなリーダーシップがあれば、皇室典範の改正を成し遂げられるのではないかと思っています。
私に対する批判はあるでしょうが、覚悟はできています。決して私案をブチ上げている訳ではありません。旧典範の議事録の真実を顕かにしているだけです。いまは皇室典範の改正案について、もうひとりの学友と共に与党の政治家と接触している段階です。
日本の未来のためにどうすべきなのか。その点について皆さまには、明治の制定議論も踏まえてよく考えていただきたいのです。ひとつ言えるのは、国民すべてが一致団結できる「愛子天皇」への道を作ることは、まさに世論に沿った解決策なのです。
「週刊現代」2026年5月11日号より
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