「ロッキー 2000GT オープンボディ」(東京オートサロン2026)

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トヨタ「2000GT」の“スーパーレプリカ”に熱視線!

 2026年1月に開催された「東京オートサロン2026」において、ロッキーオート(愛知県の旧車・名車専門店)は「ロッキー2000GT」を出展しました。

 このロッキー2000GTは、トヨタの名車「2000GT」の造形を精密に再現したスーパーレプリカです。この車両の成り立ちを辿ると、2015年に発表された「ロッキー3000GT」にその起源があります。

【画像】超カッコいい! これが「2000GT」の“スーパーレプリカ”です!(30枚以上)

 ロッキー3000GTは、オリジナルの2000GTが持つ外観デザインを忠実に守りつつ、現代の走行環境に適応させることを目的として開発されました。そのため、一般的なレプリカのように既存の車両をベースにするのではなく、専用のフレームを新たに設計しています。

 これにより、2000GT特有の低い着座位置を維持しながら、エアコンやパワーステアリング、オートマチックトランスミッションといった現代的な快適装備を搭載することが可能となりました。

 エンジンには、トヨタ製の3リッター直列6気筒「2JZ型」が採用されていますが、これもオリジナルと同じ“直6レイアウト”へのこだわりによるもの。また、トヨタの元ワークスドライバーである細谷四方洋氏が監修を務めていることも、この車両の大きな特徴といえます。

 その後、2024年の同イベントでは、さらなる改良を加えたロッキー2000GTが発表されました。このモデルではエンジンを2リッターへ変更し、あわせてボディサイズを縮小することで、本家と同じ「5ナンバー」枠での登録を実現しています。

 搭載される直列6気筒エンジンは、BMWの「3シリーズ」や「Z3」に使用されていたユニットに変更されました。

 サイズが適正化されたことで、外観の再現性はより高まっており、内装についても、2000GT特有の両座席前方が盛り上がったダッシュボードを独自に製作。計器類やシフトノブなどの細部にはBMW製の部品を流用することで、クラシックな見た目と現代的な操作性や視認性を両立させています。

 ラインナップの拡充も進んでおり、2025年にはオープンモデルが発表され、2026年の展示でも引き続き注目を集めました。

 本来、2000GTに市販のオープンモデルは存在しませんが、映画「007は二度死ぬ」に登場したボンドカーが2台のみ製作された経緯があります。現存する実車は極めて希少なため個人所有は困難ですが、ロッキー2000GTはそのスタイルを現実的に楽しむ手段を提示しています。

 こうしたレプリカモデルを支持する層について、ロッキーオートの渡辺喜也代表は、本物の2000GTを所有できる層からも需要があることを挙げています。

 オリジナルの旧車は、エンジンの始動にコツが必要であったり、渋滞や酷暑での故障リスクが避けられなかったりと、実用面での課題が多いのが実情です。

 社会的な立場があるオーナーにとって、路上での故障や立ち往生は避けたい事態であり、外観の美しさを楽しみつつ、現代の交通事情の中で安心して常用できる点がロッキー2000GTの利点となっています。

 また、信号待ちなどで周囲から受ける視線が、最新の高級外車に対するものよりも好意的で暖かいといったオーナーからの反響も、この車両が選ばれる理由の一つとのこと。

 基本仕様はオートマチックですが、オプションで5速MTを選択することも可能です。往年の名車の姿を維持しながら、現代のインフラで日常的に運用できるという価値を持つロッキー2000GTは、今後も独自の市場を形成していくでしょう。