売上1000億円突破の「ザ・ノース・フェイス」 次の一手はシューズ、心斎橋に専門店
ゴールドウインの主力ブランドであるザ・ノース・フェイスは、2025年3月期で売上高が前期比4.1%増の1015億円となり、ついに1000億円の大台を突破した。このうち、シューズの売上高は59億円で、2029年3月期にはこれを100億円まで伸ばす計画を立てている。ブランド全体ではこの時に1280億円の売上高を計画している。
ザ・ノース・フェイスとしてはアウトドアウェアやバックパックがよく知られており、これまで成長をけん引してきた。一方で、シューズはアウトドア用防寒靴の「ヌプシシリーズ」などを除いてアイコン的なアイテムがなく、売上規模が比較的小さいため伸びしろがあると判断。シューズ強化を打ち出して以降、トレッキングシューズに加えて山道を走るトレイルランニングシューズ、ロードランニングシューズで順次新型を発売し、高機能性が評価されている。
今回シューズ専門店をオープンするに先んじて、100店舗以上ある既存のザ・ノース・フェイス直営店のうち40店舗でシューズの集積を厚くして販売実験を重ねた結果、売上高が2割伸びたという。また、シューズの販売強化に合わせ、ザ・ノース・フェイスではシューフィッター資格を持つ販売員も増やしている。2026年3月末時点で、全国23の店舗に57人のシューフィッターが在籍し、接客にあたっている。
街履きスニーカーとしても拡販目指す新店の売り場面積は約144平方メートルで、内装デザインはトラフ建築設計事務所が手掛けた。大人向けシューズのフルラインナップを品揃えし、子ども向けシューズは扱わない。主力商品は開発を強化しているトレイルランニングシューズ、トレッキングシューズで、今夏からシーズン商品として企画に注力しているというスポーツサンダル商品群もそろえる。また、店内には高機能インソールを手掛けるシダスジャパンが取り扱う足部の3Dスキャン機器「シダス フィートボックス エヴォ(SIDAS FEET BOX EVO)」を常設。足の形や左右差、重心のかかる箇所などを測定し、足の課題を可視化する。それをもとに、常駐するシューフィッタースタッフがライフスタイルに合ったシューズを提案する。
ゴールドウインの後藤太志ザ・ノース・フェイス事業本部ザ・ノース・フェイス ハードグッズ事業部長は、シューズ専門店のオープンにあたり、「近年、『オン(On)』などの高機能ランニングシューズを、カジュアルシーンでも着用することが幅広いお客さまに広がっている。当社も高機能トレイルランニングシューズを競技向けで拡販するのはもちろんのこと、カジュアルユースでの支持拡大も目指したい」と語る。
トレイルランニングシューズの中でも軸となるのが、2021年に初代モデルを発売した「ベクティブ(VECTIV)」コレクションだ。クッション性の高いミッドソールとインソールの間に、カーボン製などの3Dプレートを挟み込んだブランド独自のソール構造が特徴で、3Dプレートがミッドソールの側面に一部露出する作りは、着地した際に足首が左右に揺れることを防ぎ、捻挫軽減を目指したものだという。価格はモデルによって異なるが、エリートランナー向けの高反発シューズ「サミット ベクティブ プロ 3(Summit VECTIV Pro 3)」は3万3000円。
◾️THE NORTH FACE FOOTWEAR SHINSAIBASHI
場所:クオーツ心斎橋4階
所在地:大阪市中央区南船場3-12-14
営業時間:10:00〜20:00 ※施設に準ずる
◾️ザ・ノース・フェイス:公式サイト
