外国人を“寿司巻き”動画が拡散 周辺店舗「“外国人”が酔って暴れた」証言…“酒酔い”に警察が「保護シート」使用か

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気になる疑問やニュースのナゼを解き明かす「どうなの?」です。

22日は、ある真偽不明の動画についてです。
2026年2月にX上で「迷惑観光客」「警察」「寿司」の3つのワードに関連した動画が投稿され、それが一気に拡散しました。
この真偽不明の動画は本物なのでしょうか、嘘なのでしょうか。

拡散された動画に映るのは、外国人とみられる男性に詰め寄る2人の警察官。
1人が男性を投げ倒します。
歩道に横たわった男性を緑色のシートのようなものの上に運ぶと、4人がかりで男性を包み込みます。
多くの人が見つめる中、男性は警察官に抱えられ、警視庁のパトカーに乗せられていきました。

遠藤玲子キャスター:
警視庁」って書いてあったので、日本の動画で、でもそもそもこれが本当の動画なのか、AIなのかちょっと分からないですね。

投稿された動画とともに、本文には英語で「日本は迷惑観光客の“寿司巻き”を始めた。トラブルを起こせば、警察はあなたを巻いて国外追放するだろう(笑)」ということが書かれていました。

そこで、22日の「どうなの?」は「外国人を“寿司巻き”送還?動画をファクトチェック」をテーマに見ていきます。

2月9日にXに投稿されたこの動画は、これまでに約450万回以上表示され、1万5000回もリポストされているということで、本当に多くの人の目に触れました。
ただ、撮影日時などについては一切の記載がありませんでした。

この動画・投稿に対して実に3000件以上のコメントが寄せられ、「観光客は文化を尊重すべき」や「天才的判断。無礼は許さない」といった内容のものがありました。
コメントは日本語以外のものが多かったというわけです。

三宅正治キャスター:
何がきっかけでこういうことになったのかは投稿には書かれてないんですね。

安宅晃樹キャスター:
その辺りの詳細は一切書かれていませんでした。

「イット!」では、「投稿された動画の出来事が事実なのか」「投稿の本文の内容が正確なのか」の2つを調べることにしました。
そしてまず、この動画に映っていた場所を突き止めて、その現地を取材しました。

動画に映っていた店舗などを分析し取材班が向かったのは、東京・新宿区のJR新大久保駅周辺です。

近隣の11店舗で働く人たちに聞き取りを行い、動画の真偽について確認を行ったところ、2026年2月ごろ、外国人とみられる男性が酒に酔って暴れ、警察官が駆けつける出来事が起きていたという話を周辺の4店舗から聞くことができました。
一方で、今回の取材では「シートで巻かれていた」という目撃証言を得ることはできませんでした。

では気になるこの“シート”。実際に警察がこのようなシートを使うのか警視庁に取材を行ったところ、「酔っぱらった人が暴れた際に安全かつ目立たないように搬送するため、保護シートを使用する」という回答が得られました。

山崎夕貴キャスター:
保護シートを使用することもあるんですね。しかも目撃証言がいくつかありましたから、この動画は本当だった可能性もありますね。

安宅晃樹キャスター:
現地での取材、そして警察からの回答を合わせると、今回の動画自体には、一定程度の確からしさというのがあるかなと感じています。

ここまでは動画の真偽について見てきましたが、もう1つは「投稿された本文の内容は本当なのか」というところです。

警視庁に質問したところ、「警察はあなたを巻いて国外追放するだろう」という投稿がありますが、「安全かつ目立たないように搬送するためのものであって外国人だからではない」という回答がありました。

三宅正治キャスター:
問題なのは、この投稿の「外国人を強制送還」というこの文言だと思うんですが、警視庁の話にもあるように「違う」ということをはっきり言いたいよね、絶対にね。

遠藤玲子キャスター:
ただ一方で、最初に投稿した人は「(笑)」とつけていて、軽い冗談のつもりで一番最初は投稿した可能性もあると。

榎並大二郎キャスター:
結局それが真に受ける人が出てきて、コメント欄だとか、あるいは拡散する中で、ジョークじゃなくなって伝わってしまうということもあるわけですよね。

安宅晃樹キャスター:
やはりリポストが続くと動画だけ、本文だけが独り歩きしてしまうことがあるということも注意しなければいけないと思います。ということで、「動画をファクトチェック」したところ、動画内の出来事というのは事実の可能性があるものの、投稿文にある「警察が“寿司巻き”にして強制送還」といった内容部分に関しては不正確であるということが分かりました。