アメリカ遠征中のなでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は日本時間4月18日、アメリカ女子代表と国際親善試合で対戦。このアウェー3連戦ラストマッチのスタメンを予想する。

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 今年3月のAFC女子アジアカップでは6試合で29得点・1失点という圧倒的な強さで優勝したなでしこジャパンだが、4月2日にニルス・ニールセン監督の契約満了に伴う退任が電撃発表され、2024年パリ五輪を制した現世界女王と3連戦する今遠征は、ニールセン政権でコーチを務めていた狩野倫久氏が監督代行としてチームを率いている。

 その狩野監督代行は移動が伴う中2日の3連戦という事情も鑑みて、4月12日の第1戦(1−2で敗北)で主力クラスを並べた一方、4月15日の第2戦(1−0で勝利)は先発9人を入れ替えるターンオーバーを採用。1勝1敗で迎える第3戦は、改めて現状のベストメンバーで臨むはずだ。日本と同じ運用をしてきたアメリカも、第3戦は勝ち越しを目指して最強布陣を敷いてくるだろう。

 まずGKは、一番手の山下杏也加(マンチェスター・シティ)にやはり託すか。ただ、ここまで唯一出番がない平尾知佳(グラナダ)が抜擢される可能性もゼロではない。

 右SBは第1戦でスタメンだった高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)がコンディション不良ですでにチームを離脱しており、攻守で効いていた清水梨紗(リヴァプール)が2試合連続スタメンか。次点は両サイドをこなす守屋都弥(ユタ・ロイヤルズ)だ。左SBは主力の北川ひかる(エヴァートン)だろう。

 CBは南萌華(ブライトン)が2試合連続スタメンだった。しかし第3戦は、アジアカップで最も安定していた古賀塔子(トッテナム)と熊谷紗希(ロンドン・シティ・ライオネス)の若手&ベテランコンビと読む。古賀は第2戦を完全休養しており、熊谷はその第2戦でさすがの安定感を見せていた。

守備の局面を考えると4−2−3−1が適切

 中盤と前線でまず注目はシステム。第1戦は4−3−3、第2戦は4−2−3−1だったが、第3戦は4−2−3−1のほうが適切に見える。いずれのシステムでも守備時は4−4−2ブロックになるが、スピードとパワーが世界最高レベルのアメリカが相手だと、4−3−3はスライドが間に合わずカウンターを食らいやすかった。最初から3列目にダブルボランチを並べる4−2−3−1のほうがディフェンスは安定するはずだ。

 そう考えると、中央ゾーンはダブルボランチが長谷川唯(マンチェスター・シティ)と長野風花(リヴァプール)、トップ下が谷川萌々子(バイエルン・ミュンヘン)という布陣が現状のベストか。第1戦でスタメンだった長谷川と谷川は、第2戦で10分強しかプレーしておらず、コンディション的にもフレッシュだ。

 また中盤は、宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)をボランチに入れて長谷川をトップ下に回す手もあるし、2試合連続スタメンの長野のコンディション次第では同じく守備力の高い林穂之香(エヴァートン)が代わりに起用されるかもしれない。

 両ウイングは、この2試合を見ても浜野まいか(トッテナム)と藤野あおば(マンチェスター・シティ)がやはり現時点のベストチョイス。浜野を右、藤野を左と予想したが、2人とも両サイドでソツなく機能するだけに、アジアカップ決勝のように左右を入れ替えるかもしれない。

 CFはここまで機動力の松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ)、ポストプレーの確度が高い田中美南(ユタ・ロイヤルズ)、ヘディングシュートが武器の植木理子(ウェストハム)という3人が、プレータイムを分け合ってきた。特徴が三者三様で予想は難しいものの、今回は第2戦でさすがのポストワークを見せていた田中か。

 8人交代制の特別ルールになっており、試合開催地のデンバーは高地であり消耗も激しい。狩野監督代行が「スタートから出る選手、サブの選手も含めチーム全員でゲームを作っていくことが大事」と語った通り、ベンチワークも試合の鍵を握る要素になるだろう。攻撃陣で言えば宮澤、松窪、植木らに加え土方麻椰(アストン・ヴィラ)、山本柚月(デンバー・サミット)、千葉玲海菜(フランクフルト)らがスーパーサブとして機能するか、また守備固めに入った第2戦の試合終盤で使った実質5−4−1システムが機能するかも、勝敗を左右するポイントになりそうだ。

 日本とアメリカの第3戦は、日本時間4月18日の10時キックオフ予定。2027年のFIFA女子ワールドカップで優勝を狙ううえでも、総力戦で現世界女王の牙城を破りたい。

(ABEMA/なでしこジャパン)