ロバーツ監督「死球を受けていなければ。まだ少し痛みは残っている」 大谷翔平1783日ぶりの投手専任の理由を明かす

ロバーツ監督 PHOTO:Getty Images
<4月15日(日本時間16日) ロサンゼルス・ドジャース対ニューヨーク・メッツ@ドジャー・スタジアム>
ドジャースの大谷翔平投手(31)が、本拠地で行われたメッツ戦に二刀流ではなく投手専任で今季3度目の先発登板、6回95球を投げ2安打1失点、10奪三振、2四球の快投で2勝目を挙げた。
この日で規定投球回数に到達し防御率は0.50となり、リーグトップに浮上した。
背番号「42」が、マウンドで躍動した。この日は、黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンの功績を称え、選手全員がその背番後「42」を背負ってプレーする記念の1日。
もちろん大谷も「42」で出場したが、メジャー9年目でこの「4・15」に先発するのは初めてのことだ。
初回、先頭の好打者リンドアを157.7キロの速球で空振り三振に仕留めるとエンジン全開。左打者にはカーブ、右打者にはスイーパーを有効に使い、1,2回を三者凡退とする好スタートを切った。
5回、1死一・二塁から、8番メレンデスに二塁打を浴びて1点を失うと、ギアをもう一段アップさせる。
なおも1死二・三塁の窮地を161.4キロの速球で9番ファムを空振り三振、リンドアはこの日最速161.6キロで左飛に打ち取り、しのぎ切った。
6回は圧巻の3者連続三振。勝利投手の権利を持って、この回でマウンドを降りた。
一昨日の試合で右肩甲骨付近に四球を受けての先発マウンド。ロバーツ監督は試合前、「もし死球を受けていなければ、彼は今日DHとして出場していました。まだ少し痛みは残っています。
この1試合に関しては、肩と背中の状態を管理するために、これが最も理にかなっていると考えたのです」と"二刀流"を回避した理由を説明した。
大谷が、登板する試合で打席に立たないのは、ドジャース移籍後は初めてで、エンゼルス時代の21年5月28日のアスレチックス戦以来1783日ぶりのことだった。
<ロバーツ監督 一問一答>
ーー大谷選手は、またDHの座を奪い返すことができそうですか?
ええ、できますよ(笑)。金曜日にはまたDHに入る予定です。
しかし、今日DHに入ったドルトン(・ラッシング)は本当に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
彼にとっては非常に良かったですし、ショーヘイを投球だけに集中させたのは正しい判断だったと思います。今夜の彼は素晴らしい仕事をしてくれました。
ーー彼が打撃を気にすることなく、投球に集中してイニング間を過ごしている様子を見てどう感じましたか?
実際、彼がただ一つのことに集中しているのを見るのは非常に良かったです。
すべてのエネルギーを投球に注ぎ込むことが、彼にとってプラスになったと感じました。
ここ数試合、彼は時折自分自身と戦っているような印象がありましたが、今夜は本当に素晴らしかったです。
5回に少し不安定になる場面もありましたが、うまく立て直して6回も投げてくれました。本当に良かったです。
ーー肩の状態が彼を悩ませているような兆候はありましたか?
いいえ、全くありません。全くです。
今さっきトレーナーとも話しましたが、(登板後に)アイシングなどの治療のために来ることもなかったとのことです。それは良い兆候です。
ーー5回、4球連続で100マイルの速球を投げ込む姿を見て、何を感じましたか?
ええ、彼には必要な時に出せる、もう一段上のギアがあるということですね。1点取られたことにフラストレーションを感じていたのでしょう。
その後、戻ってきて......ファムだったか誰だったか、とにかく真っ向から勝負しに行きました。
一晩中98マイルが出ていて、99マイルもいくつかありましたが、5回に100マイルを出す。素晴らしいですね。
ーー5回で彼の登板を終え、ブレイク(トライネン)を出すことも考えていましたか? それとも、6回まで行かせてあのような形で締めくくらせるつもりでしたか?
そうですね、考えてはいました。5回は少し(イニングが)長くなりましたし、球数も増えていましたから。
あのイニングだけで30球近く投げていたと思います。ですので、もし誰かに交代させるなら......あそこで切り上げることも検討していました。
しかし、彼がその回を投げ終えたとき、6回もマウンドに送るチャンスを与えたいと感じたのです。
ーー今日、彼は3種類の異なる球種で三振を奪いました。手術からこれだけ時間が経過し、登板を重ねる中で、持ち球全体の制球力が向上していると感じますか?
その通りです。間違いありません。彼は非常に優れた感覚を持っています。
今夜はカーブでストライクを取るのには少し苦労していましたが、速球には勢いがありましたし、スイーパーやスプリットも必要な時に使いこなしていました。
あの感覚、そしてあの球速を両立させる能力は、本当に驚くべきものです。
ーー大谷投手と山本由投手は、今年お互いを高め合っていると感じますか?
間違いなくそう思います。"鉄は鉄によって研がれる"というやつですね。
二人の偉大なアスリート、二人の偉大な投手がいます。競争とまでは言いませんが、二人がお互いをより良くし合っているのは確かだと思います。
ーー大谷投手が今夜のような形で登板を終えたことを見て、現在彼に適用しているスケジュール管理が機能しているという確信は強まりましたか?
そう思います。彼はいつも"追加の休みは必要ない"と言うでしょうし、他の先発投手たちやチームメイトのためになることなら何でも受け入れるタイプです。
しかし、打撃面で彼に求めていることや、その後のリカバリーを考えると、この1日の追加の休み、そして6人ローテーションの導入は、正しいプロセスであり、投手たちに利益をもたらしていると感じます。
ーー彼がマウンドであのような投球を見せると、もっと頻繁に投げさせたいという誘惑に駆られたり、判断が難しくなったりしませんか?
いいえ、全く。
いつか戻す時が来るかもしれませんが、今のところは、この長いマラソンのようなシーズンを戦う上で、この追加の休養は有益だと考えています。
他にも良い選択肢がありますし、全体的に見て、彼らに十分な休養を与えることは良い結果につながると信じています。
ーー今夜"打席に立たなかったこと"が、マウンドでのパフォーマンス向上につながったと思いますか? またそうであれば、今後もこのような形を検討したくなりますか?
もしドルトン(・ラッシング)が毎回ヒットを数本打って4打点を挙げてくれると分かっていれば別ですが(笑)。
ただ、ショーヘイは打つのが大好きですからね。彼は打ちたいんです。
ですから、あくまで"理にかなうなら別の選択肢もある"と知っておくことが大事なのだと思います。
以前も言ったように、彼の状態を見て、休みが必要だ、と感じない限り、積極的に彼をラインナップから外すつもりはありません。
ーー3回、リンドアに対してスライドステップ(クイック)を使っていましたね。
ええ、リンドアに対してですね。あれは面白かったです。
リンドアが8球、9球、10球と粘ってなかなかアウトにできず、こちらの投球リズムにタイミングを合わせてきていたので、スライドステップでタイミングを外して速球で仕留めました。
ーー誰もが彼の"素質"について話しますが、彼の中に"アート"のようなものは見えてきていますか? 特にスタミナが十分に戻り、スライドステップや球種の使い分けなどを見せている今、いかがでしょうか。
ええ、そう思います。彼は投球を一つの芸術、あるいは熟練した技術として捉えていると思います。それはヨシノブも同じです。
ただ速球で打者を圧倒しようとするだけでなく、どのように打者をセットアップし、緩急や高低、内外角を使い分け、持ち球すべてをミックスさせるか。
私の意見では、最高の投手たちというのは、投球を芸術として捉えているものです。
テレ東リアライブ編集部
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