旧統一教会「新団体」設立へ…現役二世信者が語る本音 「困難があればあるほど神の試練を乗り越えていく」「結束はより強まっている」

今、ある団体の設立が、物議を醸している。その母体となっているのが、世界平和統一家庭連合、旧統一教会だ。旧統一教会といえば、先月4日、高額献金などの問題をめぐり、東京高裁が解散命令を決定した。
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これにより、教団は宗教法人格を失い、財産などの清算手続きが始まっている。教団施設が使えなくなった現在は、信者の自宅などで礼拝や献金が行われているという。
こうした中、教団側は献金の受け皿として新たな団体を設立し、資金を管理する方針だ。その名称は、共同通信によると「FFWPU」。旧統一教会の英語表記の頭文字をとったもので、教団系の一般財団法人を使って運営し、同じ教義で宗教活動を続ける。
この報道にSNSでは、「何のための解散命令?」「献金の受け皿って、中身が同じなら意味がない」「信教の自由はあるが、お金の流れは要チェック」といった懸念の声が上がっている。解散命令の後、教団職員や信者はどのような活動や生活をしているのか。新団体設立の動きを、関係者や信者はどう受け止めているのか。『ABEMA Prime』では、現役の二世信者に話を聞いた。
■解散命令への受け止めと組織の「悪しき文化」
旧統一教会の宗教二世であり、現役信者の坂本氏(仮名)は、解散命令について「個人的にはあまり影響がない。できなくなったことは宗教的な活動だと思うが、僕はどちらかというとそっちに重きを置いていない。仲間の二世やお世話になった信者の方たちとの人間関係は、宗教の法人格がある、ないに関わらず続くので、僕自身はあまり影響がないというのが正直なところだ」と述べた。
一方で、組織の体質については、「組織全体で見ると、悪しき文化は必ず事実としてあったと思う。例えば、日本の献金を元手に韓国人の幹部が私腹を肥やしたり、布教活動があったりしたと思うので、それは新団体になったとしても必ずクリアにして移るべきだ」と指摘した。
■二世としての葛藤と献金問題の実態
坂本さんの両親は教団職員で、億単位の献金により自己破産を経験している。当時の生活について「物心ついていない時だったので、破産したことに関しては、両親が頑張ってくれていて実感がなかった。ただ、今振り返ればクレジットカードが作れなかったり、元々住んでいた家を売って貧乏なアパートに引っ越したり、結構大変なことがあった」と明かす。
また、一部の献金を取り戻した経緯については、「両親も定年の時期になって、教団職員だったが社会保険に入っていなかった。今実際に年金が月5万円しかもらえないので、そういう金銭面的な苦労が出てきた。心変わりもあって、少々取り戻したという感じだ」と述べた。
今後の制度設計については、「献金額の上限に関しては僕も必ず必要だと思っていて、解散に関わらず次の段階でも必ず必要だ。この大きなニュースの根本は献金額のところなので、そこがクリアにならなくてはいけない」。
■「困難があればあるほど神の試練を乗り越えていく」
解散命令後の信者の様子について、坂本氏は「周りの二世は、やはり信仰心の強い子もいるので、礼拝としてリアルに集まる場がなくなったというのはよく言っている。コミュニティ機能の一部がなくなって困っている感じだ」。
さらに、二世が中心となって活動を続けている現状については、「二世が中心になってやっているというのは、全く同じように感じる。組織全体として、なんとか存続させていかなくてはならないという思いはあると思う。困難があればあるほど神のその試練を乗り越えていこうという考え方なので、結束はより強まっている印象だ」。
最後に、これからの歩みについて、「外部の力を借りるしかない。法律の縛りや国の規制がないと、やはり組織は腐敗してしまうし、年月を経ればまた同じことが繰り返されてしまう。周りの二世が新団体の方に行ったり、社会に出て頑張るという方もよく聞くので、一緒に頑張りたい」と述べた。
(『ABEMA Prime』より)
