“逆輸入ボクサー”秋次克真 故郷に錦飾れず…日本デビュー戦は悔しい0―2判定でプロ初黒星
◇プロボクシング バンタム級ノンタイトル WBO6位、IBF11位、WBC12位、WBA14位 秋次克真(帝拳)<10回戦>ホセ・カルデロン(メキシコ)(2026年4月11日 両国国技館)
米国を主戦場とするプロボクシングWBO世界バンタム級6位の秋次克真(28=米国)が“日本デビュー戦”でプロ初黒星を喫した。昨年、現WBA世界バンタム級1位・増田陸(帝拳)に善戦したホセ・カルデロン(22=メキシコ)に0―2で判定負けし、デビューからの連勝は14でストップした。
長身の相手が繰り出すパンチをウイービングでかわしながら、秋次は鋭い踏み込みで左ストレートやボディーを打ち込んだ。2回、偶然のバッティングでカルデロンが右まゆをカット。再開後、秋次は左ロングフックで相手をコーナーへ追い込み、逆にロープへ追い詰められた3回には軽快なボディーターンで脱け出し、観客のため息を誘った。
しかし、その後の打ち合いでは右を再三被弾。ハンドスピードで勝り、クリーンヒットも入れたものの、8回にはアッパーであごをはね上げられた。最後まで前に出て攻め続けたが、採点はジャッジ1人が95―95のイーブン、残り2人が96―94でカルデロンを支持した。
「日本に帰ってくる時はボクシングを辞める時と思っていた」秋次にとって、「まさか」の国内リング登場。しかも、舞台は「相撲のイメージしかない」両国国技館だった。名門・興国高を中退し、「アメリカンドリーム」をつかむため19歳で単身渡米。18年12月のプロデビューからコツコツと白星を重ね、24年に契約したPRO BOX TVと帝拳ジム・本田明彦会長のつながりで日本初参戦が実現した。「今までで一番大事な試合。これで次のチャンスが切り開けるかもしれない」と意気込んでいた。
渡米時には考えられなかった世界初挑戦にも意欲を見せている。標的とする世界王者は「正直、ないです。話が来たら誰とでもやります」という。自身より上の階級の世界王者がゴロゴロいる練習環境で磨かれており、悔しい母国での敗戦を機にさらなる夢を追う。
