井上中日は“人的リソース足りない”ブルペンをいかに整備していくか…根尾プロ初勝利&松山復帰の明るい材料も

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根尾は8年目にしてプロ初勝利をあげた(C)産経新聞社

 やっとの思いでつかんだシーズン3勝目だった。

 中日は4月8日、敵地でのDeNA戦(横浜)で6-4の勝利。延長11回、4時間44分にわたるロングゲームを制した。これで開幕から4カード、11試合を終えて3勝8敗。負け越しが続いているが、白星を積み重ねていく他ない。

【動画】根尾は延長10回に登板、2三振を含む三者凡退としっかり封じた

 この試合で根尾昂がプロ初勝利を手にした。高卒8年目、投手転向5年目にしてついに通算勝利数に「1」が刻まれる。根尾は4-4で迎えた10回に登板すると、2奪三振を含む三者凡退の好投。150キロに届く速球とスライダーの組み合わせが冴え、直後の決勝点を呼び込んだ。

 ヒーローインタビューを受けた右腕はチームメイトや両親への感謝を述べつつ、「勝ち続けられるよう準備する」と宣言。一夜明けて自らのInstagramにも「もっともっと抑えます」と漲る想いを綴った。

 8日のような投球ができれば、首脳陣にとってもある程度の計算が立つだろう。これまではビハインドを中心に投げてきたが、序列を上げるきっかけになるかもしれない。

 他方、松山晋也も「開幕」を迎えた。昨季46セーブのクローザーは春季キャンプ中に左脇腹を痛め、この日が一軍復帰後初めての登板。2点リードの延長11回裏だった。

 味方の拙守もあり一打同点のピンチを作ったが、肝心要のところで踏ん張るのはさすが。自らの今季初セーブと、根尾のプロ初勝利を無事につけられた。

 ボール自体は150キロ台中盤の速球を軸に、フォークで三振を奪うシーンも見られた。100%ではないかもしれないが、9回を任せて問題ないクオリティで帰ってきたと感じさせる。

 根尾と松山の「同級生コンビ」が存在感を示す中、現状のブルペン陣はまだまだ不安定だ。左腕の齋藤綱記は戻ってきたが、今週に入って橋本侑樹と勝野昌慶が登録抹消。救援防御率6.67の前に、人的リソースが足りなくなってきた。

 現状登録されているリリーバーは根尾、松山以外に齋藤、藤嶋健人、ウンベルト・メヒア、牧野憲伸、近藤廉の計7人。ファームからの補充も考えられるし、長いスパンで見れば補強に動く可能性もあるかもしれない。

 ペナントレースは大半の試合で継投をしながら戦う。今は不安要素が多いリリーバーたちの安定が勝利への近道なのは間違いない。今季初の継投で勝った8日の夜を起点にしてもらいたい。

[文:尾張はじめ]