日本代表・森保監督 冨安呼びたい! 5月W杯メンバー発表時「100%でなくても」
サッカー日本代表の英国遠征後に欧州組を視察していた森保一監督(57)が7日、帰国した。羽田空港で取材に応じ、直前の右太腿裏負傷で英国遠征を辞退して約1年9カ月ぶりの国際Aマッチ出場が幻に終わったDF冨安健洋(27=アヤックス)に言及。6月11日開幕のW杯北中米大会期間中に万全の状態に戻るメドが立てば5月発表予定のW杯メンバー26人に選出する方針を示した。
長い空白があっても信頼は揺るがない。森保監督は4日のアヤックス―トウェンテ戦を視察後に冨安と面談。「最終的にどういう判断を下すかはメディカルと相談してから」と前置きした上で「100%じゃなくても大会(W杯)期間中に100%に持っていける計算が立つのであれば(招集を)考えたい」との方針を打ち出した。
5月に発表予定のW杯メンバーは26人。同31日に壮行試合アイスランド戦(MUFG国立)が組まれ、現地入り後も練習試合を計画しているため、冨安の招集に踏み切ってもぶっつけ本番は避けられる。開幕までに段階的に起用時間を増やしていくことも可能だ。目標のW杯優勝には8試合を戦う必要があり、大会中に万全になる見通しが立てば十分に戦力として計算できる。
昨年2月に右膝を手術した冨安は今年2月1日のエクセルシオール戦で484日ぶりに実戦復帰。その後は順調に出場時間を伸ばしたが、3月22日のフェイエノールト戦で右太腿裏を負傷して英国遠征参加を辞退した。森保監督は「フェイエノールト戦で格段の違いを見せたので招集したい気持ちではいる」と選出に前向きな姿勢を隠さなかった。
W杯メンバーについては「大体のところは決まっている」と語り、敵地でスコットランド、イングランドに連勝した英国遠征メンバーを軸に選考する方針だ。冨安不在の間にセンターバック陣は渡辺、瀬古、鈴木淳、安藤らが台頭。競争は熾烈(しれつ)だが、依然として冨安の序列は高い。
▽日本代表のCB 英国遠征は谷口、渡辺、伊藤、瀬古、鈴木淳が参加。冨安、安藤がケガで辞退した。イングランド戦に先発した谷口、渡辺、伊藤の3枚は順当ならW杯メンバー入りが確実。昨年8月に左膝前十字じん帯を断裂した町田、背中痛を抱える板倉ら故障者にも回復次第でチャンスはある。
≪南野&遠藤とはあえて距離置く≫森保監督は昨年12月に左膝前十字じん帯を断裂したモナコのMF南野にも言及した。W杯メンバー入りを諦めずにリハビリ中だが「(メンバー発表前に)数試合は出ないと厳しい。W杯を一緒に戦いたいが、またケガをすればサッカー人生に関わるかもしれない」と説明。2月に左足首を負傷して長期離脱中のリバプールMF遠藤も含め「落ち着いてリハビリできるように、彼らとはあまりコミュニケーションは取っていない」とあえて距離を置いていることも明かした。
≪PK戦専門GK導入も「選択肢」≫森保監督は“PK戦専門GK”の導入の可能性にも触れた。報道陣からの質問に「その選択肢も考えているが、実際にやるかは分からない。代えられたGKがどうなるかなども加味し、勝つために最適なことをやりたい」と強調した。PK戦が導入されている明治安田J1百年構想リーグで町田のGK谷が驚異的なセーブ率を残しているが、セリエAで活躍するGK鈴木彩への信頼は厚い。国内と海外勢ではキックの質の違いもあるため、慎重に判断する方針だ。
