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 ◇JABA静岡大会予選リーグ ヤマハ2―1王子(2026年4月6日 浜松)

 昨年の日本選手権で優勝したヤマハが王子との強豪対決を制し、決勝トーナメント進出を決めた。1―1で迎えた8回に、舟久保秀稔外野手(25)が勝ち越しの決勝タイムリー。投げては佐藤廉投手(27)が9回の1イニングを3者凡退で封じ、逃げきった。

 「コースというよりは腕を振ってゾーンで勝負することを心がけました。きょう勝たないと決勝トーナメントへ進めないので、とにかく勝つための役割を果たそうと決めていました。こういう試合を勝ちきれることは凄くいいことですし、予選リーグの3試合はピッチャーで粘って勝つことができました」

 エースらしく、危なげない投球を披露した。同点の7回からキャッチボールを開始。前回先発して9回1失点完投した日本製鉄かずさマジック戦から中3日だったが、心身ともに万全だった。先頭を右飛。後続も遊飛、遊ゴロに退け、わずか6球で試合を締めた。投手陣はこの日も含め、予選リーグの3試合を全て1失点ずつ。打線が本来の力を発揮できない中でも計3失点と踏ん張ったことが、決勝トーナメント進出を呼び込んだ。

 昨季は公式戦で無敗の10勝をマーク。日本選手権でも最高殊勲選手賞に輝くなど、文句なしで投手のベストナイン、最多勝利投手賞の2冠を獲得した。追われる立場として今季を迎えたが、佐藤廉には“受けて立つ”という思いは一切ない。

 「自分たちが他のチームよりも上というふうに思ったことは一度もない。常にどうやって抑えるかを一番意識している。(申原)監督も常に“常勝チームをつくる”ということを仰っている。(チーム内で)他のピッチャーも自分を超えようと思ってくれていますし、自分も後輩たちに負けないようにと思っている。気を抜けることはないですし、常に少しでも良くなりたいと思って練習に取り組んでいます」

 昨年、都市対抗優勝の王子に対し、先発した梅田が5回1失点と好投。2番手・金原が2イニングをつなぎ、8回から救援した水野も上位打線を3人で料理した。ハイレベルな投手陣は安定感抜群。1990年以来4度目となる都市対抗優勝へ向け、着実に前進していく。

 ▼申原直樹監督 こういう試合を勝ち切れたのは力がついてきている証拠だと思う。よく投げたし、よく打ったし、よく守ってくれた。佐藤廉は試合展開にもよりますが、勝ち越してくれたので予定通りにいけました。