河原創が後半ATに劇的弾! 3月以降は出番減、心境明かす「このゴールは一旦忘れて、自分がより突き詰める」
前半は内容的に上回った状態で1−1で終了。後半に勝負をかけたが、逆に浦和の金子拓郎に2点目を奪われてしまった。そこで指揮官が講じたのは、ラザル・ロマニッチと宮城天の投入だ。特にロマニッチの存在価値は大きかった。「ロマが入るとポストプレーが上手で、より前向きに人を使えるようになる。それが僕らにいい方向に転んだ」とキャプテンの脇坂泰斗も強調。後半33分にロマニッチのゴールで2−2に追いつくことに成功した。
その後、ピッチへ送り出されたのが、河原創だった。後半44分という難しい状況下で山本悠樹と代わった背番号19は「オープンな展開になると思うから、要所要所で摘んでくれと言われました」と主に守備タスクを課せられたことを明かす。守備強度の高さや積極性は間違いなく河原の売りだが、強みはそれだけではない。それが如実に表れたのが、後半アディショナルタイムの決勝弾だった。浦和のスローインから安部裕葵が流したボールを三浦颯太がカットし、宮城、河原、脇坂、山原怜音とつながり、ロマニッチに差し込まれた瞬間、河原は鋭くスペースに侵入。思い切り左足を振り抜き、西川周作が守るゴール右隅にシュートを突き刺し、チームを逆転勝利へと導いたのである。
「こぼれてきて、パスも頭の中にありましたけど、時間もそうですし、『打っちゃえ』という感じでシュートしました。狙ったとかじゃなくて、相手に当たらないように、フカさないようにってことだけしか考えていなかった。本当にたまたまっちゃ、たまたまですけど」と本人は謙遜気味に言う。それでも、パンチ力あるシュートが決まったのは確か。わずか5分程度の出場で大仕事をやってのけたのは、紛れもない事実である。
「個人頼みにならないというか、個の能力を生かしながら掛け算でやっていくのがうちの良さ。ロマのゴールもそうですし、創もいいシュートを持っているので、生かしてくれたのかなというのがあります」と脇坂は組織として連動して奪ったゴールだと強調。その中に河原のストロングもうまく融合し、結果となって表れた。川崎Fにとって大いに意味のある一勝だったと言っていいだろう。
実際、今季の河原はいかにして自分の力をチームに還元すべきかを模索し続けている様子。2024年8月にサガン鳥栖から川崎Fに赴いてから3シーズン目を迎えるが、百年構想リーグはコンスタントにスタメン出場できていないからだ。特に3月以降は出場時間が減少。橘田健人が復調し、山本とボランチコンビを組むことが多くなり、ベンチから戦況を見守る時間が長くなっていた。「自分が抱えている課題? それは具体的には言えないですけど、自分の中では今年に入ってからすごくいろいろ考えていますし、もっと良くしていきたいので、そのためにやっていこうと思っています」。
