[4.5 J1百年構想リーグ EAST第9節 柏 3-0 横浜FM 三協F柏]

 前節で5-0の大勝をおさめて2週間ぶりのリーグ戦に臨んだ横浜F・マリノス。柏レイソルのホームスタジアムに乗り込んだ横浜FMだったが、ミスから苦境に立たされた。

 前半12分、DFジェイソン・キニョーネスが自陣でFW山内日向汰にボールを奪われると、キニョーネスは後ろから山内を倒してしまい、DOGSOで一発退場となる。ファールはPAのわずかに外だったためFKでの再開となったが、山内のFKがFWディーン・デイビッドの手に当たってPKを献上、これを決められて残り約80分を10人で1点を追う展開となった。

 4-2-1-3でスタートしていた横浜FMは、選手交代ではなく配置を変更してアクシデントに対応。トップ下のMF渡辺皓太がボランチ、ボランチのMF木村卓斗が右SB、右SBのDF井上太聖がキニョーネスがプレーしていた右CBへスライドした。鳥栖から加入1年目、右SBで出場を重ねている井上は、第5節・FC東京戦で途中交代したDF角田に代わってCBでプレー。続く第6節・千葉戦ではCBでフル出場をはたしており、不安はなかった。

 横浜FMは苦しい状況ながらも追加点を与えずに柏の攻撃をしのいでいった。ところが、後半35分に右サイドを突破されると、MF汰木康也のクロスに対してスライディングした井上に当たったボールがそのままゴールに入り、オウンゴールで0-2となった。この失点シーンでは、柏の最終ラインからのロングボールを1トップのMF瀬川祐輔に落とされて、そのまま右サイドを崩されていた。「自分が潰しきれなかったところがゴール前まで持って行かれた原因」。瀬川にポストプレーを許してしまったことを井上は悔やむ。「0-1でもっていければワンチャンスあると思ってずっと守り続けていましたけど、失点に絡んでしまったのは申し訳ない気持ちと、悔しい気持ちです」と視線を落とすも、「ひとまわり成長するチャンスだと思ってがんばります」と自らを奮い立たせる。

 柏戦でJ1百年構想リーグは半分の日程を終えた。横浜FMは3勝6敗、勝ち点9で9位に位置している。大島秀夫監督は「3連敗スタートではありましたけど、少しずつ形になる部分と、出てきた課題の修正を繰り返して、少しずつ形になってきた」と指摘。「今日でも、あの状況でラスト10分のところでしっかり守りきるチーム力とかたくましさを全員でつけていって、後半戦は勝ち星を先行できるようにやっていきたいと思います」。指揮官は後半戦での巻き返しを誓った。

(取材・文 奥山典幸)