具体的にどこかダメだったのだろうか。

「オフ・ザ・ボールでもっといい位置を取れていれば、オン・ザ・ボールももっと良かったんじゃないかなと思います」

 一方、兄・佐野海舟はイングランド戦で中盤の守備の要、攻守の切り替え役として機能した。

「やばかったです。キレてましたね。外から見ていてやっぱり凄いと思いました」

――なかなか一緒にピッチに立つ機会がないのが残念ですが。

「そうですね。でも(代表の試合というのは)選ばれるべき人が選ばれるべきなんで。そういう意味では俺が(イングランドとの一戦で)選ばれなかったというのは、何かがまだ足りなかったということ。まあ、ここからです。それが今の自分の実力だと思ってやれば成長できると思うので、大丈夫です」
 
 日本代表で得たもの、課題は?

「ポジションが(NECとは)違うのでちょっと難しいですけれど、前にプレーするためにどういうポジションを取るかとか、そこはもっとやらないとオン・ザ・ボールで違いを出せないと思いました。イングランド戦を見てたり、練習をやっていても上手い選手は、いいタイミングでいい所にいて、いい身体の向きで受けている。本当に基礎的な、誰もがあまり興味を示さないところをやっぱりしっかりちゃんとやっている。自分がそういう選手にならないと、トップ・トップのレベルになると、そこの差でやられてしまうし、そこの差でやれるしというのがある。そう俺は思います」

――具体的には誰でしたか?

「(鎌田)大地くんはやっぱり上手いなと思いました。あの人のボランチはやっぱり参考になります。シャドーでもできますけれど、ボランチでプレーすると、大地くんはボールを持てるので。そう言った意味でポジショニング、センス的なところもやっぱり凄いなと思いました。やっぱり凄いです」

 オフ・ザ・ボールでのいいプレーが、いいオン・ザ・プレーに繋がると英国遠征で痛感した佐野航大はさっそく、その学びをエクセルシオール戦で示していた。

取材・文●中田 徹
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