上田が一喜一憂しない理由とは? 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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「今日の戦い方をして10試合やったら、そんなに勝率は良くないと思うんですよ」

 現地時間3月31日、日本が聖地ウェンブリー・スタジアムでイングランドに1−0と歴史的勝利を飾った後、上田綺世はそう言った。

 コンパクトな陣形を保ちつつ、イングランドの攻撃を受け止め、奪ったボールをカウンターに繋げる戦い方は機能した。もっとも、試合全体を通して主導権を握ったとは言い切れず、相手のミスに助けられた場面もあった。

 実際、上田は今回の勝利に一喜一憂していない。

「勝つために最善の策を取ったうえでの勝利なんで、もちろん素晴らしいんですけど。でも、その勝率を上げていこうよと」

 ブラジルやイングランドを撃破した戦術は「僕らに合っている」と認めつつも、上田はさらなる高みを見据えている。
 
「主体性を持って次のワールドカップはプレイしたいイメージが合って。守備も含め、フォーメーションとかも色々とできるようになって、今日こうやって勝てたのは素晴らしいですが、もっとやりたいことはいっぱいある」

 もっとできるようになるにはどうすべきか──。それを上田は常にイメージしているそうだ。

「勝ったことはもちろん大事です。でも、試合が終われば『ここはああだったよね』『こうだったよね』という会話がある。もっともっとより良くしようっていうのはみんな思っています」

 もっとも、理想を追うことと、結果を残すことのバランスは難しい。ワールドカップの舞台では、自分たちの志向を貫こうとしながら、結果に結びつけられなかったチームも過去にあった。日本が本大会までにその両立をどこまで高められるかは、ひとつの焦点になる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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