こんにちは、ガクミカ取材班の学生記者で福岡女子大学4年の「みか」です!

この春、大学に入る人の中には第1志望ではなかった人もいるかもしれません。受験の結果を見た時、どこかで「これで良かったかな」と思った人もいるのではないでしょうか。

連載企画「あなたのガクチカ、何ですか?」の第5弾は、まちづくり学生団体で活動する石井泰地さん(九州大学3年)を紹介します!

石井たいちさん

石井さんも大学受験でそんな思いを経験した一人でした。現在は九州大学のまちづくりサークル「iTOP」の活動として「ENGAWA Project」に携わり、「すきにするまちづくり」をコンセプトに学生主体のさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。

ところが、取材の中で語られたのは、順風満帆な成功談というよりも、迷いや葛藤の中で自分なりの大学生活を見つけた過程でした。

石井さんは高校生の頃、別の大学を目指していました。将来についても「いい大学に進学して、いい企業に就職する」という道を漠然と思い描いていました。

結果は第1志望の大学は不合格。

「それまで考えていたレールが一気に崩れた感じでした」。そのまま浪人するか迷った末、九州大学を選びました。ただ、当時は進学する明確な理由を自分の中で見つけられずにいました。そんなとき、先輩から言われたある言葉が印象的だったそうです。

「九州大学では、地域と肌で関わる経験ができるよ」

その時はまだ地域活動に特別な関心があったわけではありませんでした。それでも「浪人しない理由にはなるかもしれない」と思い、九州大学への進学を決めました。

入学後も最初から「まちづくりをやりたい」と強く思っていたわけではありませんでした。地域活動の団体に関わるきっかけも、実はとても気軽なものでした。

「古民家でケバブが食べられる新歓があったんです!…笑」。思わず「それだけで?」と聞き返したくなりました。軽いノリで参加した新歓イベントが、結果的に大学生活を大きく変えることになります。

当初は「成長できそうだから」という理由で活動に参加していました。第1志望に進めなかった劣等感もどこかにあったそうです。そんな中で迎えた転機が、農家での田植え体験でした。地域の農家の方と一緒に田んぼで作業をした後、みんなで焼き肉を囲んだ時のことです。

田んぼの近くで、農作業用のプラスチックのかごを椅子代わりにして食べる焼き肉。その時間が価値観を大きく変えました。「農家の方はいわゆる『いい大学からいい企業』というレールとは違う生き方をしていました。でも、すごく楽しそうだったんです」

その姿を見て、ある考えが浮かびました。「幸せの形って一つじゃないんだ」。当たり前だと思っていた価値観は、社会の中にある「たくさんの選択肢の一つ」に過ぎないのかもしれない。そんな思いから「ENGAWA Project」に積極的に関わるようになりました。

みか記者

学生が地域の人と一緒にイベントを企画したり、学生が改装から取り組んだ古民家ゲストハウスを運営したりと活動は多岐にわたります。世代の違う人たちが集まり、自然と会話が生まれていく。こうした活動の根底にあるのが「すきにするまちづくり」という考え方です。

「学生って、まだ不完全だけど、その分、自由なんです。だからこそ、好奇心のままに地域に関わることができると思っています」

学生が「面白そう」「やってみたい」という気持ちで地域に関わる。その行動が、結果として地域の新しい価値を生み出すこともあるかもしれません。

さらに現在は、学生団体や挑戦者をつなぐプラットフォーム、「九大ギルド」の立ち上げにも挑戦しています。大学にはさまざまな団体がありますが、活動はそれぞれ個別に動いている上に、4年で学生が入れ替わるため、ノウハウや人のつながりが共有されにくいと感じたからです。

大学生活のスタート地点は人それぞれです。第1志望に進めた人もいれば、そうでない人もいます。それでも石井さんは、こんな言葉を話してくれました。

「僕は選んだ選択肢を正解にするのが得意なんです」

その場所でどんな経験をするかによって、大学生活の意味は大きく変わってくるのかもしれません。新入生の皆さん。もし今、少し不安な気持ちがあるなら、石井さんの思考プロセスを思い出してみてください。

これから通う大学だからこそできる経験は必ずあるはずです。思い描いていた道とは違う場所でも、すてきな出会いが待っていますよ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ENGAWAProjectはこちら!

HP:https://www.engawa-project.com/
Instagram:https://www.instagram.com/engawa_project/

▶学生のミカタLINE公式アカウント
「ガクミカでガクチカを」友だち登録お願いします!