<金融教育のいま>高校の家庭科にある「金融教育」って具体的に何を学ぶの?

高校では、金融教育が必修となっています。数年後には社会に出ることになる高校生に向けた金融教育では、何を学べるのでしょうか。そこで今回は学校向け金融教育も行っている総合マネースクールであるファイナンシャルアカデミーの認定講師である肥後知歩講師に、高校における金融教育について詳しくお聞きしました。
金融教育必修化で子どもたちは具体的に何を学んでいるのか
――高校では、お金について具体的にどんなことを教えているのでしょうか?
――金融教育必修化における課題などはありますか?
肥後講師:高校での金融教育は、家庭科の授業で行われています。つまり教えているのは家庭科の先生であり、ファイナンシャルプランナーや税理士などお金のプロではありません。金融教育必修化がスタートした際には、家庭科の先生が「金融教育って何を教えたらいいの?」と戸惑っていたとも聞きます。金融教育の必修化から数年経ちますが、実際には今も先生たちは、少し探り探り教えているというのが現状ではないでしょうか。ただ現状の教科書の内容でも十分にお金に関する知識や視野が広がるので、お子さんにとってはとてもいい学びになっていると思います。
金融教育がされていない親世代でも、お金の教育はできる?
――高校の家庭科の授業で必修として、お金のことを教わる意味はなんでしょうか。
肥後講師:高校生となると自分の大学や進路、勉強のことで頭がいっぱいになる頃かと思います。しかしお金にまつわることは自分の将来や仕事、人生を考えていく上でとても重要です。金融教育の授業から社会や経済の基本的な仕組みを、生活に欠かせないお金の使い方や貯め方、そして増やし方、さらには自分の仕事や年収をイメージして具体的なプランニングを立てる。そこから興味のある職業や志望校も見えてきます。
――学校の金融教育で、子どもが学んだことを質問されても答えられないという親もいるかと思います。家庭ではどのように関わればいいでしょうか?
肥後講師:親御さんからすると「子どもが学校で難しいことを学んでくる」と身構えるかもしれません。しかし「家庭でも学校のような金融教育をしなければ」、「投資や資産形成について子どもに教えなくては」と意気込む必要はないと思います。お子さんが学校で学んできたことを「へえ、そうなんだね」と一緒に学ぶ姿勢でいることが大切ではないでしょうか。お子さんから学んで自分自身も学び直せば、親御さん自身も自分の家計や資産形成の勉強にもなって一石二鳥です。
また家庭内でお金のことをオープンに話ができるようになることも大事です。そもそも日本人はお金の話をお互いにすること自体が、まだタブー視される傾向にあります。学校の金融教育を通して、子どもが「親とお金の話ができる」という意識を養えれば、将来相続や介護などが起こったときにも親子でお金についての話がしやすくなると思います。
文・AKI 編集・編集部
