ゲイバーのママで、税金が前年の3分の1になったケースもあります。収益が億以上なのにもかかわらず、前年の税理士が業種に詳しくなかったようで、ほとんど経費にしていなかった。だからとんでもない税金を納めていました。事務所を変更した後、納税額を見て本人も驚いていました」

税理士に頼むというと、何か難しいことがあるのでは?と身構えてしまう人も多いが、夜野さんは「顧問税理士がいれば、毎月領収書を送るだけです」と笑う。

「担当者と打ち合わせがあって、後は毎月か1年分の領収証やレシートを事務所に送るだけです。本当に他にすることは基本的にありません」

実際に確定申告をしたホストやキャバ嬢からは喜びの声を聞くことが多いそうだ。

◆「これで歌舞伎町を堂々と歩ける!」

「みんな『確定申告しなきゃ』『バレたらやばい』という気持ちはあるけど『税理士に怒られたらどうしよう』という気持ちもあるのか、あとは純粋に面倒臭いのか(笑)。なかなか一歩に踏み出せない。でも、納税した後に『これで歌舞伎町を堂々と歩ける!』『空気が美味しい!』『3月が怖くない!』と笑顔を見せてくれる人も多いんです。大袈裟じゃなくて本当にです!彼らの笑顔が僕の仕事のやりがいでもありますね」

最後に「税金からは誰も逃れられません」と真顔でいう。

「借金と違って納税の義務は残ってしまうし、極論死んだとしても親族に引き継がれてしまいます。実際に夜職だけではなく、高額な追徴課税に絶望して自死を選んでしまう……選ぶしかなかった人も少なくないでしょう。お金は人を豊かにしますが、人を殺すこともできる。もう確定申告の期限が迫っていますが、まだ間に合います。きちんと納税して堂々と生きていきましょう」

<取材・文/吉沢さりぃ>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720