【原油高】ガソリン価格高騰で10年ぶりに「満タンボタン使えません」 クリーニング・電気・プラ…“あらゆるものが値上げの可能性”
ガソリンスタンドも、クリーニング店も…
イラン情勢を受けて原油価格が高騰し、経済への影響が広がっています。
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熊本市東区のクリーニング店はこの時期、冬物衣類の洗濯依頼が相次ぐ繁忙期ですが…。
洗濯工房ラスカル 吉瀬史康代表「今の時期がないと、クリーニング屋は成り立たないと言っても過言ではない。一番エネルギーを使う時期に原油高がガッツリ当たってきた」
クリーニングの乾燥やアイロン仕上げに使う蒸気の燃料は灯油で、ドライクリーニングの溶剤も石油系です。
使う灯油の量は通常で月1000リットル以上ですが、繁忙期の4月は2000リットルに上ります。
灯油の価格は1月は112円でしたが、3月は118円に上昇しました。さらに包装用のビニールやハンガーも石油由来の製品で、影響は多方面に及びます。
吉瀬代表「(原油の価格の上昇で)アイロン1枚かけるのにもコストが上がる。お客さんに届けるためのガソリン代も上がる。もちろん人件費も上がってきている。三重苦、四重苦、五重苦に」
広告宣伝費を抑えるなど、経営努力を続けていると言いますが…。
吉瀬代表「ガソリンが一晩で30円上がる時代において、経営努力で歯が立つのか…」
“給油制限”のガソリンスタンド 熊本地震以来10年ぶりの決断
原油価格の高騰を受け、政府は石油備蓄の放出などの対応策を決めましたが、価格の安定につながるかは不透明です。
こうした中、給油制限に踏み切るガソリンスタンドもありました。
記者「こちらの貼り紙には、中東情勢の悪化で給油量を20リットルに制限するとのお知らせが出ています」
JA鹿本が運営するスタンドが給油制限をするのは、熊本地震以来約10年ぶりです。
利用客「20リットルしか入れられないなら大変。もう少し、量を入れられれば」
今後は在庫次第で営業時間の短縮や休業の可能性もあるということです。
街で聞く「原油価格 実感は?」
ガソリン平均価格は、熊本でも4週連続で値上がりしています。政府も策を講じる予定ですが、街の人はどう思っているのでしょうか。
20代「高いですね~40円くらい上がったのかな、自分、ハイオクで。いつかは下がるだろうと思っているんですけど、どうなんですかね?」
50代「燃料コストでいろんな物価が上がっていると思う。医療関係のものとか心配」
60代「なかなか厳しいですね、今度、補助金が出ますからある程度落ち着いてもらえるといいけど。次の給油はたぶん来週ですけど・・・値動き次第ですね」
今後、原油の価格はどうなるのでしょうか。
専門家に聞く「今後」 電気・プラにも影響?
地方経済総合研究所 田上一平主任研究員「ホルムズ海峡の状況が見通せないと、原油価格は下がりにくい」
原油の「先物価格」はイラン情勢の悪化を受け、1バレル60ドル台から119ドル台にまで高騰しました。
今は90ドル台で推移していますが、高騰が続く背景には日本特有の事情もあると指摘します。
田上主任研究員「日本に持ってくるにはタンカー運賃、船舶の保険料も上乗せされるので、そのコストも中東情勢の悪化で高くなっている」
気になる家計や企業活動への影響については…。
田上主任研究員「身近な例で言うと電気代。加えて懸念されるのがナフサ。石油化学の基礎原料ですが、調達が難しくなっている」
原油価格と連動するLNG=液化天然ガスの価格高騰で、電気代の値上げにつながる他、ナフサを原料とするプラスチック製品や包装資材など、生活のあらゆる場面で使われる製品も値上がりする可能性があると言います。
田上主任研究員「物価全般が上がると消費意欲の減退が懸念される。そうなると県経済にとっては良くない状況」
