40代で独身の息子は貯金「50万円」。老後の準備は50歳からでも間に合うとのことですが、本当に大丈夫でしょうか?

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40代になってもしっかり貯金をしていない子どもを見ると、老後は大丈夫なのだろうかと不安に思う人もいるかもしれません。 なかなか貯金をしないときには、実際にかかる可能性がある費用なども参考に、本当に老後の貯金を短期間でできるのか話し合ってみるとよいでしょう。今回は、40代で貯金50万円は平均と比較してどの程度なのか、また老後に必要な貯金額の目安などについてご紹介します。

40代で貯金50万円は平均と比べるとどれくらい?

金融経済教育推進機構の「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」によると、単身世帯かつ40代の平均貯蓄額は859万円でした。このデータを基にすると、40代で貯金が50万円なのは、平均から見て少ない可能性があります。
一方で、中央値を見ると100万円です。中央値は全体の真ん中に位置する数値に当たるため、中央値の方が実態に近いと考えられます。しかし、中央値を基にしても、貯金50万円は少ないでしょう。
さらに、60代になると貯蓄額の平均は1364万円、中央値は300万円と、40代のときと比較してさらに多くなります。このことから、老後の貯金は早いうちから始めている人が多いといえます。
 

老後の貯金はいくらくらいあればよい?

総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、65歳以上かつ単身無職世帯の平均支出は以下の通りです。


・消費支出(食費や水道光熱費といった生活費):月14万9286円
・非消費支出(税金や社会保険料などの費用):月1万2647円

仮に平均通りの支出になる場合、月で合計16万1933円が必要です。同資料によると、年金などの社会保障給付やそのほかも含めた平均実収入は月13万4116円になります。つまり、平均支出から実収入を差し引いた月2万7817円分は、貯金からの出費が必要です。
65~90歳まで生きるとすると、必要な貯金の目安は「2万7817円×12ヶ月×25年」で834万5100円になります。ただし、これらはあくまで平均を基に試算したものなので、病気で入院する、介護施設に入所するなど、状況によってはさらに貯金が必要になる可能性があります。

老後の資金作りを始めるタイミング

もし50歳から貯金を始めるとして、50歳時点の貯金が50万円、先ほど試算した金額程度の貯金が必要となると、残り784万5100円を65歳までの15年間で貯めることになります。年換算で約52万3007円、月換算で約4万3584円です。
50代の収入にもよりますが、今まで貯金をしてこなかった状態でいきなり月4万円以上の貯金は厳しい可能性もあります。そのため、老後の資金作りは50代からではなく、できるだけ早く始めることが大切です。
例えば、40歳からであれば、毎月2万5000円を貯金すると65歳の時点で750万円まで貯金できます。50歳から貯金を始める場合と比較して、毎月貯金に回す負担は半分程度に軽くなるでしょう。
まだ時間があるから大丈夫、と思うのではなく、早い段階から準備をすることで、老後の資金不足に悩みにくくなります。ただし、生活費をギリギリまで切り詰めて貯金をするような無理は避けましょう。自分にできる範囲で、少しずつ貯金をすることが重要です。

老後に向けた貯金は早いほど余裕をもって準備できる

金融経済教育推進機構の資料によると、40代で貯金50万円は平均値、中央値のどちらの面から見ても少ない結果でした。そのため、40代の人は早い段階から貯金を始めている人が一定数いるといえるでしょう。
実際、老後の貯金は平均支出を基にすると25年間で834万5100円必要になる可能性があります。もし50代から準備しようと思うと、毎月の負担は重くなるでしょう。余裕をもって準備するためにも、40代の時点で少しずつ貯金を始める必要があります。
 

出典

金融経済教育推進機構(J-FLEC) 家計の金融行動に関する世論調査 2025年 単身世帯 各種分類別データ(令和7年) 4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2024年(令和6年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支<参考4>65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯)図2 65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支-2024年-(18ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー