千葉L主将・山口千尋が3度目のEピース帰還…来季こそ誓う“恩返し弾”「また来年頑張る糧にしたい」
「精神力を持っている選手ですし、最近はゴールにも関わっているので、やらせたくない気持ちはあります。あんまりキャプテンキャラじゃなかったですけど、楽しそうにやっているし、(古巣相手に)向こうも決めたいと思っていると思うので、こっちも負けられないですし、活躍させないぐらい自分たちがしっかり止められるようにやっていきたいです」(上野)
2月21日、千葉LはWEリーグ第16節で敵地のエディオンピースウイング広島(Eピース)に乗り込んで広島と対戦した。山口にとってEピースには3度目の帰還だ。
「キャラクター的に自分自身も自分がキャプテンとは思っていないです」と言いつつも、「やっぱり年齢的に上の立場になってきたし、任せられたからには、らしくはないけど、それこそ自分を成長させるために色々なことにチャレンジしながら取り組んでいます」と奮闘してきた。
今季は広島戦前までに全15試合に出場し、チーム最多タイの4得点をマーク。2試合連続ゴール中と好調を維持して古巣の本拠地に帰ってきた。
「キャプテンになって自分がやらなきゃっていう思いはすごくあって、その中でちょっとずつ自分も成長できているなと実感できています。普段だったらパスを選ぶところを自分でシュートにいってみたり、ちょっと難しい場面でも仕掛けにいったり、今まで人に任せていた部分を自分がやらなきゃって思うからこそ、難しいことにもチャレンジできていると思います」
試合は千葉Lが後方からつなぐも、広島の圧力や勢いに押されて立ち上がりに連続失点。開始1分に最後方で果敢につないだパスを相手にダイレクトで決められ、4分にも追加点を許す。さらに33分にもペナルティエリア前で相手のプレスを受けてボールロストすると痛い3失点目。反撃は叶わず、0−3で3試合ぶりの敗戦を喫した。
山口は、「自分たちで試合を崩してしまって、今シーズンで1番悔しいです。前半の失点の仕方や時間がすごく気持ち的にもプレー的にもネガティブになってしまって、特に前半は自分たちのサッカーができなかったと思います」と悔しさとともに振り返った。
Eピースで初の黒星となったが、試合後はいつものように古巣サポーターが待つスタンドへと挨拶に向かった。
「ピースウイングは自分が在籍した頃はまだ完成していなかったので、思い入れがあると言われればそうではないんですけど、ただ、雰囲気やサポーターの熱量は懐かしいなと思います。3年が経ってサポーターも増えて、チームも変わってきている中で、自分がいた頃とはまた違う形になっていると思いうけど、毎年挨拶に行ったら拍手とかで迎えてもらって、温かいですし、ファミリーだなと感じます」
試合後、山口が取材に対応している中、ピッチで戦った上野と小川がやってきた。上野が「ここ(山口)を止められたのでよかったです」と笑うと、小川も「確かに」と笑顔で同調して、やりとりが始まった。
山口「(上野とは)もう13歳からの付き合いなので」
小川「自分は部屋っ子で、一緒の部屋だったんで」
上野「めっちゃ遊んでたよね。広島、懐かしい?」
山口「懐かしい。でももう違うチームって感じ。だいぶ(初期メンバーが)少なくなってきたから」
この悔しさも懐かしさも山口の力になる。「より結果を残したいし、チームを勝たせる選手でありたいです」。真面目に、ひたむきに前を向き、次こそ恩返しをと力いっぱい意気込む。
「移籍してからまだ広島に勝っていないのと、できれば恩返し弾を決めたいとずっと思っているので、また来年頑張る糧にしたいです。次こそは恩返し弾を決めて勝利に貢献します」。
取材・文=湊昂大
