こうして選手たちのマインドに働きかけながら、主導権を握り、相手を圧倒するサッカーを体現しようとしている槙野監督。この日は、Jリーグ最多となる860試合目の采配となった石粼信弘監督との対戦だったが、2戦目の新人指揮官が勝利する形になり、多少なりとも自信が深まったのではないか。

「石粼さんは、僕の出身地・広島の大先輩でもありますし、Jリーグで名将と言われている方。その方を超えようなんて、まだまだ思えないですけど、自分なりに準備して臨みました。まだ近づけたとも思えませんけど、僕もそういう方々に並べるようになりたい。チームを昇格させ、タイトルを取ることを学んでいかなければいけないですし、自分自身を成長させていきたいと思います」
 
 大先輩の石粼監督への敬意を払いつつも、新たな闘志を燃やした槙野監督。ようやく1つのハードルをクリアしたわけだが、本当の戦いはここから。百年構想リーグで強固な基盤を作り、26-27シーズンにつなげていくことが肝要だ。38歳の青年監督の一挙手一投足から今後も目が離せない。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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