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AIバブル、意外と短かった?

Microsoft(マイクロソフト)は2025年10〜12月期(第2四半期)、記録的な支出を記録したと発表しました。目立ったのは、クラウドの成長鈍化とOpenAIへの依存度の高さです。

収益化は急務

水曜日に発表された第2四半期決算では、市場予想を10億ドル以上上回る375億ドル(約5兆7600億円)の設備投資を報告。これは前年同期比66%増で、同社幹部の話では、その3分の2が主にGPUとCPUに費やされたとのこと。

数カ月前であれば、こうした報告が入るや否や、Microsoftの株価は爆上がりしたでしょう(実際そういうこともあった)。しかし、今回は逆効果だったようで、株価は7%下落。

AIバブルへの懸念がくすぶる中、市場の要求は変化しています。単なる巨額の投資計画ではなく、AI技術が経済により良い効果をもたらしてくれると再び信じられるような、具体的な収益還元が求められているのです。

しかし、Microsoftの記録的支出と並行して、クラウド成長は鈍化しています。

Microsoftのクラウドサービス収益は、今四半期に39%増加しましたが、第1四半期の40%増と比べて減速。投資家向け説明会で、MicrosoftのCFOであるエイミー・フッド氏は、設備投資とクラウド成長率が乖離している点について「MicrosoftがGPUとクラウドキャパシティを内部チームにも割り当てているというのも一因」だと述べました。

「クラウドに対する顧客の需要は、依然として供給を上回っています」

ただ、クラウドの成長鈍化については説明がついたとしても、投資家の不安は他にもあります。それは、MicrosoftがAI大手のOpenAIに依存している点です。Microsoftのクラウド契約残高の45%は、OpenAI単独によるものです。

かつて、AI界の寵児であるOpenAIは資金調達の万能薬でしたが、収益化への道筋が不透明であることや、野心的な大型取引に対する支払い能力に伴うリスクの高まりから、OpenAIへの依存が潜在的な負担になり得ると捉える動きが出始めています。

OpenAIは、年間収益が200億ドルにもかかわらず、この1年間で締結した契約は総額数兆ドル規模に及びます。最近ではAIバブルへの懸念が高まる中、市場はこうした過剰なコミットメントに疑問を呈し始めています。

AI投資が実際の利益に結び付くまでには時間がかかりすぎたり、OpenAIが積み重なるコミットメントを何らかの理由で返済できなくなったりした場合、急激な市場調整を招き、現在AI投資に支えられている米国経済が打撃を受ける恐れがあります。

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