ESSEonlineで2025年9月に公開された記事のなかから、ランキングTOP10入りした記事のひとつを紹介します。

注文住宅で2階建ての新築を建てた、中国地方在住のライターは、築6か月で動物の「ふん害」に悩まされることに…。ふん害によるアレルギーなどの健康被害が心配し、業者に駆除を依頼したり、駆除方法を調べて試してみたりと、さまざまな対策を試みたライターが、最終的にたどり着いた「もっとも効果的な方法」とは? 今回、その経緯と駆除の注意点について語ります。

※ 記事の初出は2025年9月。年齢を含め内容は執筆時の状況です。

玄関ポーチに落ちていた黒い粒。その正体は……

ある朝、玄関から出ると玄関ポーチのすみに見慣れない黒い粒状のなにかが落ちているのに気がつきました。

筆者は「虫のふんかなにかかな?」と思い(不快な思いをされる方もいるかもしれないため、ふんの写真は自粛)、最初は気にせず水でサッと流して掃除していました。

しかし、それが連日のように続き、妻からも「毎回掃除するの大変なんだけど」と不満が聞かれるように…。インターネットで調べてみると、どうやらコウモリのふんらしいということがわかりました。

コウモリ駆除の専門業者のホームページによると、「ふんは多くの病原菌を含み、空気中にただようため、ぜんそくや感染症などを引き起こす可能性がある」との記載がありました。

私自身、アレルギー体質でぜんそくもちです。幼い子どもたちへの悪影響も心配。

しかし、なぜ新築でコウモリ被害に遭うのか、どう対策すればいいのかわからず、筆者は専門業者へ相談することにしました。

わが家の軒下がコウモリに狙われた理由

まずはネットで見つけたコウモリ専門の駆除業者に電話相談をしてみると、「被害状況と周辺環境を確認したい」と言われました。業者が突然家に来るのは不安でしたが、「子どもの健康になにかあってからでは遅い」とあせっていた筆者はすぐに了承。

業者は思っていた以上にしっかりと家の周りを調べてくれました。家の周囲は畑や田んぼ、用水路が多くあるため、そこにエサとなる昆虫が多く、コウモリにとって住みやすい土地なのだそう。

さらに、わが家の玄関には風よけになる外壁と軒があり、食事をすませたコウモリが休憩するにはちょうどいい場所とのこと。

土地選びのときには、さすがに害獣対策まで考慮していませんでした。

専門業者に駆除を依頼したら

新築で害獣被害に遭うと思っていなかった筆者は大ショック。しかし、家族の健康が第一なので、さっそく業者に駆除を依頼しました。

業者から提案された対策は、スプレーでコウモリの苦手なにおいをつけて追い払うか、物理的に侵入できないように網をはるかの2択。

新築で玄関にネットを張ってしまうと、ちょっと見た目にもよろしくありません。そこでスプレーでの対策を選択しました。

業者が玄関周りにスプレーを噴霧すると、そのあとしばらくはコウモリのふんは見当たらず、やれやれとひと安心。ところが、2週間ほどすると、また朝にコウモリのふんが玄関先に落ちていました。

どうやらにおいに慣れたり、スプレーの効果が薄れたりすると、コウモリがまた来るのだそうです。

業者にスプレーの再噴霧を打診すると、「忙しいので2週間後になる」と言われてしまいました。「それまで毎日掃除しないといけないのか…」とうんざり。そこで、業者への依頼を断念し、自分で対策することに決めました。

自力でのコウモリ対策をスタート

あらためて駆除専門業者のホームページを調べたり、ホームセンターのスタッフに相談したり、にっくきコウモリ退治の方法を試行錯誤。

まずは「置くだけ」のもっとも簡単な対策グッズを試してみました。

調査の結果、コウモリが苦手なものは、ハッカ系のにおいと光、とのこと。そこで、ハッカのにおい袋やセンサーライトを玄関先に置いてみました。

しかし、結果は惨敗。コウモリはまったく気にせず、来訪の痕跡を玄関ポーチに残し続けました。やはり直接外壁ににおいをつけないとダメかと思い、次に試したのが市販のスプレーです。

しかし、こちらも1〜2日は効果がありましたが、数日ごとに新しく購入して噴霧するには市販スプレーは高額すぎます。効果の持続期間を考えると、コストパフォーマンスがよくないと判断しました。

コウモリ撃退にもっとも効果的だったのは…

最後の手段として、駆除業者のホームページに載っていたスプレーのつくり方を参考に自作してみることに。

すると、なんとこれが大成功。2〜3日おきにスプレーを噴霧する必要はありましたが、材料費は月2500円と、市販のスプレーよりは安価で、これなら継続可能と判断。約2か月続けていたら、ようやくコウモリは来なくなりました。

毎日、スプレーを噴霧するというのも、なかなか面倒な作業ではあったものの、家族の健康を守るという使命感や、コウモリが寄りつかなくなるという喜びもあり、なんとか継続できました。ふんの掃除から解放されたこともうれしかったですね。

プロの知識も借りて、特有の習性を知ることが大事

コウモリ撃退までの約2か月は、試行錯誤を繰り返したこともあり、とても長く感じました。ひとつ感じたのは、生き物は突然、湧いて出てくるわけではなく、生息に適した環境で生きているということ。たまたま今回のように、私たち人間と重なる部分があると、「害獣」扱いされてしまうわけですが…。

生き物である以上、特有の習性があり、それを把握することが大切。

今回のコウモリ撃退はにおいがポイントになりました。同様に、「害獣」とされるネズミやモグラなどでも、その習性を利用した撃退法があるようです。

もち家である以上、困りごとは自分たちで解決しないと物事は進みません。マンションのように管理人さんに連絡すればすむ、というわけにはいかないのです。

ただ、駆除の専門知識も必要。業者の力を借りることも重要です。また場合によっては町内会などに相談して、エリア全体で駆除に取り組むということも考えてもいいかもしれませんね。

今回わかったのは、コウモリは何度もやってくること。

筆者の場合は家に来なくなるまで約2か月かかりました。そして、いちばん効果がみられたのは「スプレー」でした。

すべての地域のコウモリに効果があるとはいえませんが、コウモリ被害に悩んでいる方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。