「素晴らしい高校生」最後まで礼節を貫いた日大三ナイン 敗者の全方位一例に反響止まず「色々あった甲子園だからこそ響いた」

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悔しさを抑えながらスタンド全方位に一礼する日大三ナイン(C)産経新聞

 まさに激闘だった。

 第107回全国高校野球選手権大会は8月23日に決勝戦が行なわれ、沖縄尚学が日大三に3-1で勝利。沖縄県勢では15年ぶりの全国制覇を果たした。

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 観る者の胸を打った頂上決戦にふさわしいハイレベルな戦い。日大三は三木有造監督の下で築き上げた自慢の強力打線で、沖縄尚学の2年生投手である末吉良丞と新垣有絃を攻め立てた。しかし、名門が誇る2枚看板の牙城は高く、最後は代打の永野翔成が遊ゴロ併殺に倒れて試合終了となった。

 ただ、日大三ナインはただ敗れて終わりはしなかった。整列後には沖縄尚学の面々と笑顔で労いの握手と抱擁を交わす。そして、一塁側アルプスの自校応援団に挨拶をすると、直後には三塁側に陣取る沖縄尚学の応援団にも深々とお辞儀。さらにバックネット、外野席と球場に詰めかけた超満員のファンに挨拶を行なった。

 無論、悔しさはある。一部の選手の中にはグラウンドに膝を突いて涙を流し、しばらく動けなくなる者もいた。それでも小倉全由前監督の時代から「かっこいい人間になれ」を指標としている日大三のナインの“グッドルーザーたる行動”は大きな反響を生んだ。中継で一連の振る舞いを目にしたファンはSNSで「最後の挨拶は本当に感動」「これは良い教え」「色々あった甲子園だったからこそ胸に響いた」「素晴らしい高校生たち」「素晴らしいチームでした」「かっこよかったよ」といった賞賛の声を上げた。

 今大会は暴力事案が発覚した広陵高校の出場辞退など大きなスキャンダルが世間を賑わせた。そうした中で、最後まで礼節を貫いた日大三、そして沖縄尚学の振る舞いは高校野球の尊さを再認識させるものだった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]