【注目はデリカミニだけじゃない】三菱eKスペースがフルモデルチェンジ!シンプル内外装の『いい軽』登場?
3代目も日産ルークスときょうだい車
8月22日、三菱自動車工業(以下、三菱)は今年の秋頃に発売予定の軽スーパーハイトワゴン、新型『eKスペース』を先行公開した。
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eKスペースの初代は2014年に発表され、現行型は2020年に発売された2代目にあたる。開発は三菱と日産自動車(以下、日産)との合弁会社『NMKV』が行っており、日産のルークス(初代はデイズルークス)とはきょうだい車にあたる。

3代目となる三菱eKスペースを先行公開。今年の秋頃に発表予定だ。 平井大介
初代は設計から製造、生産まで三菱が行っていたが、現行型の2代目からは日産が設計し、製造を受託する形で生産。今回の新型も同様の形式となっている。
さて、三菱の軽スーパーハイトワゴンは、現在はこのeKスペースと『デリカミニ』の2本立てとなっている。2020年2月に発表されたときはeKスペースと『eKクロススペース』のラインナップだったが、2023年4月の一部改良時にeKクロススペースはデリカミニへと車名変更。
つまり現行型のデリカミニはeKクロススペースのビッグマイナーチェンジ版なのだが、アウトドア系スーパーハイトワゴン人気もあり、eKクロススペースの約4倍の販売台数を誇るヒットモデルとなった。
今回のフルモデルチェンジ前の段階で、eKスペースとデリカミニの販売比率は約2:8だという。それなら、デリカミニ1本に注力しても良いのではと思いがちだが、アウトドアテイストの力強さをクルマに求めないユーザーも少なくはない。そんな人たちに向けたeKスペースの概要を紹介していこう。
モダンで高品質なデザインのエクステリア
新型eKスペースの商品コンセプトは、『ジャストフィットリライアブルパートナー=私の日常に安らぎが寄り添うクルマ』としている。
ターゲットカスタマーは、30〜40代の女性。クルマは先進的で安全性が高いものを選びたい、でも日常のクルマ使いにストレスを感じたくない。つまりは、クルマにより安心を求めている層を狙っている。それゆえ、商品特徴には『運転のしやすさと安全性』と『広くて便利で快適な室内空間』を挙げている。

基本的なボディスタイリングは日産ルークスと同じものとなる。 平井大介
エクステリアは、基本的なボディスタイリングはデリカミニと同じ(つまりはルークスとも同じ)。現行型よりルーフ前端を10cm延長してフロントウインドウを立たせ、サイドのピラーも立たせて車内空間に広がりを持たせた。
ルーフやドア、前後フェンダーなどのパネルは、いずれも共通と思われる。だが、丸目風ヘッドランプなどで独特の顔つきが特徴的なデリカミニのフロントまわりに対し、eKスペースのそれはスッキリしている。スクエア基調のアイコニックな造形でまとめ、シンプルかつ高品質な印象を与えている。
リアまわりでは、スクエア型のリアコンビネーションランプはデリカミニと共通と思われるが、バンパー下のスキッドガードはなくボディ同色でまとめられているので、フロント同様シンプルでクリーンな印象だ。
使いやすさを追求して品質も高めたインテリア
インテリアでは、インパネなどの基本デザインはデリカミニと共通だ。
12.3インチ+7インチの液晶ディスプレイが広がるコクピットは、軽自動車とは思えないクオリティの高いもの。フロントウインドウを立てた(つまりはAピラーの角度を立てた)ことで車内空間に広がりを持たせ、フロントクオーターウインドーが大きくなったことで視界が拡がり、右左折時などの安全性を高めている。

12.3インチ+7インチの液晶ディスプレイが広がるeKスペースのコクピット。 平井大介
デリカミニではエクステリア同様、アウトドアテイストを感じさせるインテリアだったが、eKスペースではモダンでシックなドアトリムやグレー基調のインストルメントパネルを採用。基本的には同じデザインながら、うまく差別化している。
シートには、柔らかく伸びる生地と身体をしっかり支える新形状を採用し、座ったときのフィット感を向上させている。また、シートまわりの収納スペースは現行型から増加させて使い勝手を高めた。
マイルドハイブリッドは廃止
快適装備では、キーを持って離れる(約2m)だけでロックされ、近づく(約1m)だけでアンロックされるオートロック(軽自動車初)や、USB タイプCポートの増設など、利便性を向上している。
安全装備では、衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)機能の追加など、予防安全技術『eアシスト』を強化するなど、安全性が向上している。

詳細は未発表だが、マイルドハイブリッドは廃止された。 平井大介
パワートレーンの詳細は未発表だが、マイルドハイブリッドを廃したノンターボエンジン+CVTを搭載し、駆動方式はFFと4WDが設定されるようだ。
デリカミニの陰で目立ちにくいeKスペースだが、飽きのこないシンプルな内外装は親しみやすい『いい軽(eK)』として、幅広い世代に好まれそうだ。
