森保ジャパン、今回の活動は最も効率的だった。層の厚さを再認識も、最終ラインには不安材料。今後はCB陣の去就や充実度が、W杯の明暗を左右するか
故障離脱者が出たこともあり、最近では最も効率的な代表活動となった。2戦を通じて招集した27人中23人もの選手をプレーさせることが出来たのは、大きな収穫だった。代表キャップの獲得は、おそらく若い選手たちの今後のステップアップも後押しするはずだ。
大半がオランダ育ちのインドネシアは、日本の代表キャリアの浅い選手たちにとって、ストレスなく武器を活かせる格好の相手だった。パトリック・クライファート監督を筆頭に、オランダ生まれの選手たちは高邁な志とともに育まれている。つまりヨハン・クライフの時代に象徴されるように、しっかりとボールを繋ぎ攻撃的な創造性を示すことが、伝統の基盤を成している。そこが歴史の浅いオーストラリアとの大きな違いだ。
結果的に日本陣内まで駆け上がればスペースが広がりカウンターを受け、ボールを大切にしようとすれば、守備への切り替え意識が徹底された日本の2次攻撃を受けることになった。そこがホームゲームでも最後の1分まで結果に固執し、自陣ゴール前に閉じこもって身体を張り続けたオーストラリアとの相違点だった。
現状で2シャドーに鎌田大地、久保建英の配置は、森保構想の看板商品として固まりつつある。プレミアで戦う鎌田はもちろん、キャプテンマークを託された久保も、ソシエダでのプレー時以上に守備にも機転を利かせてリーダーシップを発揮している。
同じレフティの右ウインガーとして、ラミネ・ヤマル、ミッシェル・オリースらを超えられるかと言えば難しいが、活動の幅や自由度が広がるシャドーならペドリやグリーズマンの色も加わり、さらに価値を高めていける可能性がある。
今のところ指揮官が遠藤航に全幅の信頼を寄せるボランチは、ブンデスリーガでの実績から佐野海舟が攻撃への積極的な加担をプラス材料にアピールした。だが守田英正のゴール前での巧緻度や、田中碧のアイデア豊かなパスセンスを凌駕していくには、フィニッシュにかけての精度向上がテーマになりそうだ。
