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2025年、特にゴールドモデルを中心に、ロレックスの価格が最大14%上昇。

2024年、中古ロレックスの価格は3年ぶりの安値を記録し、一次市場との差が拡大。

Z世代の高級時計需要が成長を後押しし、中古市場への注目が高まっている。


ロレックス(Rolex)が値上げをするのは珍しいことではないが、1月、特に人気の高いいくつかの時計で見られた値上がり幅には、根っからの時計ファンですら驚いたロレックスは1月上旬、2025年に一部の時計を最大14%値上げすると発表した。値上げは特に、ロレックスのゴールドウォッチの多くを対象としているが、これは昨年、金価格が27%上昇したことが一因となっている。

しかし同時に、中古市場でのロレックスの価格は下落している。中古市場でのロレックスの価格は2024年に3年ぶりの安値を記録した。2021年から6%下落して最低値となったが、これは、パンデミックの数年間に隆盛を極めた中古時計需要の急激な反動を反映している。

時計小売業者のボブズウォッチズ(Bob’s Watches)の創業者でCEOのポール・アルティエリ氏によると、この差は、一次市場で生じた変動の影響が二次市場に現れるまで時間がかかることに一部起因する可能性があるという。

「中古市場に新品価格の上昇が反映されるまで、2カ月から4カ月の遅れが生じることはよくある」と同氏は述べた。「つまり買い手にとっては今が、新しく調整された小売価格に追いつく前に現在の市場価格で中古のロレックスを確保できる絶好の機会だ。ロレックスは品質、希少性、再販価値が一貫して揃う数少ないブランドのひとつであり続けている」。

中古価格の下落は、ロレックスだけでなく、スイスの高級腕時計ブランド全体に影響を及ぼしている。昨年中古価格が上昇したブランドは、ジャガー・ルクルト(Jaeger-Le Coultre)やモンブラン(Montblanc)など、ほんの一握りだ。

しかし、一次市場でのロレックスの大幅な値上がりは、中古品リセール業者やマーケットプレイスにとっては望ましい。一次価格が上昇すれば結果として中古価格が上昇する可能性があるというだけでなく、消費者に対し、よりお得に中古品を購入するよう促す要因になる。

腕時計マーケットプレイスのベゼル(Bezel)の共同創業者でCEOのクエイド・ウォーカー氏は、予想を超えるロレックスのゴールドモデルの値上げの影響がすでに出ていると語った。一次市場の価格が上昇すると、二次市場に人が集まると同氏はいう。スイスの腕時計輸出は、昨年、全体的に減少しており、これは腕時計メーカーにとってはマイナスだ。

しかし、リセール市場にとってはさらなる成長の機会となる。Z世代消費者の高級腕時計への関心は高まっており、ある調査で今後12カ月以内に腕時計を購入する可能性が高いと答えたZ世代は20%にものぼる。これも成長を後押しするだろう。

「通常、ロレックス値上げをすると、そのモデルと、多くの場合、廃盤になった前身モデルの価値も上がる」とウォーカー氏は述べた。「2025年の値上げの影響を受けるほとんどのゴールドモデルについて、値上げが単なる噂の段階でも、二次市場での需要がたちまち急増した。年が進むにつれて、この新たに高騰した価格が維持されるかどうか、興味深く見守りたい」。

[原文:What new Rolex price increases mean for struggling watch resale]

Danny Parisi(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:坂本凪沙)