救急科医師が警告する冬の入浴リスク「ヒートショックに要注意」

【救急医が伝えたい】ヒートショックの話と題した動画で、川崎幸病院 救急科の部長を務める高橋直樹医師が、冬場のお風呂でのヒートショックについて警告しています。高橋医師は「寒い季節は、温かいお風呂が最高のリラックスタイムです」としながらも、その背後に潜むヒートショックの危険性について詳しく解説しています。高橋医師は、厚生労働省の統計を引用し、高齢者の浴槽内での不慮の溺死や溺水の死亡者数が交通事故の約2倍である4750人にのぼると指摘。「急な温度差による血圧の急激な変化により、心臓や脳の血管にトラブルが生じて発生する」と説明しました。国内でヒートショックの発生率が高い背景には、「日本の住宅環境も影響している」とし、寒い地域の家屋は断熱性が高く、ヒートショックが起こりにくいことを指摘しました。また、高齢者や基礎疾患のある方、一番風呂が好きな方は特に注意が必要と語っています。記事の最後に、高橋医師は「寒い季節は、温かいお風呂に入るのも気持ち良いですし、お酒も美味しい季節ではありますが、くれぐれもご注意ください」と動画を締めくくり、温度変化による血圧高低のリスクに対する意識を呼びかけています。