Wikipediaが10年以上ぶりにインターフェースを更新
ウィキメディア財団がオンライン百科事典「Wikipedia」のインターフェースを一新したことを明らかにしました。新デザインでは目次や検索機能の強化が図られており、日本語版を含む318言語で既に適用されています。
Wikipedia Gets a Fresh New Look: First Desktop Update in a Decade Puts Usability at the Forefront - Wikimedia Foundation
Explore Wikipedia’s New Look - Wikimedia Foundation
https://wikimediafoundation.org/wikipedia-desktop/
◆1:「目次」がサイドメニューに移動
これまでページ上部に表示されていた目次がサイドメニューに移動し、ページ下部まで読み進んだ場合でも目次にアクセスしやすくなりました。
◆2:言語切り替えボタンの登場
ページタイトル右側に言語切替ボタンが登場し、見ているページを簡単に別の言語で閲覧できるようになりました。
◆3:行幅の縮小
文章の表示幅が狭まりました。これにより、より快適な読書体験ができるとウィキメディア財団はアピールしています。どのように狭まったのかは、以下の画像をクリックすると表示されるgif画像で確認することができます。
◆4:検索機能の改善
検索ボックスに文字を入力すると、関連するページの画像や簡単な説明が表示されるようになりました。ウィキメディア財団はこの機能について「テスト段階においてユーザーの検索数は30%増加しました」と語っています。
◆5:折りたたみ可能なサイドバー
サイドバーのアイコンをクリックすることで、コミュニティ・ポータルやヘルプページへのリンクが掲載されていたサイドバーの表示・非表示を簡単に切り替えられるようになりました。
◆6:ヘッダーの追随
Wikipediaにログインすることで表示される、タイトルや議論ページ・アカウントページへのリンクが付いたアイコン群がページに追随し、スクロールして読み進めていても簡単にアクセスできるようになっています。
なお、以前の外観に戻すには、まずWikipediaにログインした状態でサイドバーを開き、「以前の外観に切り替え」というリンクにアクセスします。
設定画面で「レガシー ベクター」を選んで設定を保存すると、以前の外観に戻ります。
以前の外観はこんな感じ。
ウィキメディア財団は「この更新はユーザビリティを優先し、Wikipediaの体験をアップデートし、誰もが簡単に知識にアクセスし、探索し、共有できるようにするものです。次世代のインターネット・ユーザーのニーズに応え、インターネットに慣れているかどうかにかかわらず、誰もが信頼できる知識を簡単に見つけることができるように設計されています」と述べました。