子どもの漢字力をアップ! 書き取りが楽しくなるデジタルネイティブ世代の漢検アプリ
ただし、そんな子どもたちも、
鉛筆を使って文字を書くことは、残念ながら難しい。
小さいうちだからこそ、しっかりと「書くこと」も学んでほしい。
そこで、子どもたちが好きなスマートフォンで、文字が練習できるアプリはないかと探してみた。
●漢検協会の小学生向けアプリ「いちまると旅しよう! しりもじ漢検」
「今年の漢字」でもおなじみの公益財団法人日本漢字能力検定協会では、小学生向けの漢字学習アプリも作っている。
その名も、「いちまると旅しよう! しりもじ漢検」。
答えが分からないときに、キャラクターの「いちまる」がおしりを動かして文字を書き、ヒントを出してくれるのがその名の由来だ。

このアプリは、日本各地を旅しながら漢字問題を解いていき、楽しみながら漢字力を養える設定だ。
小学1年生なら10級の「九州・沖縄」エリアから始めよう。
2年生は9級、3年生は8級……と対応している。好きなところから始められるので、あえて、少し上の学年のエリアに挑戦するのもよいだろう。
また、このアプリは春夏秋冬の4つのシーズンに分かれている。
これは難易度を表している。まずは易しい「春」からスタート。そこをクリアすると、次のシーズンに進めるようになっている。

●正解するコツ
問題は画面上部の黒板に表示される。
下図左側の図のように、指やタッチペンで文字を書いていこう。
2文字目以降を書く場合は、水色の三角の印をタップする。
書けたら、[はんてい]をタップ。
しばらく何も書かないでいると、前述したように「いちまる」がヒントをくれる。
読みを書く問題と漢字を書く問題が混在している上、回答時間の制限もあるので、大人にも良い練習になりそうだ。
ただ、正しく書いているつもりでも、「×」をもらうことがある。
それを避けるためにも、答えは楷書で、一画ずつきちんと書こう。
行書のように、例えば一画目と二画目を続けて書いてしまうと、正しく認識されないことがある。
また、文字は中央に大きく書く。「ゃ」や「っ」などの小さな文字は、4つに区切ってあるマスの1つに書く。
書き順も大切だ。
正しい書き順で書かないと、違う文字だと誤認されるようだ。
こうしたことを心がけて丁寧に書けば、正しく認識してくれるはずだ。
ときには、「丁寧に、正しい書き順で書いたのにバツになった!」と納得しないお子さんもいるかもしれない。
大人から見ても問題がないようなら、
「そうだね、ちゃんと書けているね。でも、このアプリは、そうは思わなかったんだね」とフォローしよう。
そして、コンピューターは指示通りにしか動かないものだとさりげなく“IT教育”をしつつ、
「次に同じ文字を書く問題が出たら、今度はここを丁寧にゆっくり書いてみようか。書き順ももう一度調べてみよう」
などと、親子でコミュニケーションする時間を楽しむのもよいだろう。

問題を解いていくうちにレベルは上がり、コインも貯まってくる。
レベルが上がれば仲間のキャラクターも増え、コインを貯めれば、着せ替えアイテムをゲットできる。
レベルやコインの数については、上図右側に示した[マイページ]で確認できる。
こうしたアプリを通して漢字の読み書きに自信が付いたら、実際の漢検にチャレンジするのもよいだろう。
合格証書は子どもたちの大きな自信になり、そして、その自信が、別の新たな挑戦への原動力にもなると思う。
なお、漢検の日程などは、漢検のサイトで確認してほしい。
・公益財団法人 日本漢字能力検定協会 日本漢字能力検定
・「いちまると旅しよう! しりもじ漢検」の詳細やダウンロードはこちら
執筆 中野 久美子
