■今までの3枚のシングルではバラードの印象が強かったですが、今回の曲ではそのイメージが変わった印象を受けました。何か理由があったのでしょうか?

伊藤:今まで“バラード・シンガー”というイメージがあったのかな?私も「あぁ、そっか」って、振り返って思っちゃうんですけど。バラードはもちろん大好きだし、The Divaと呼ばれるマライア・キャリー、セリーヌ・ディオン、ホイットニー・ヒューストンももちろん大好きで、「1番女の子のハートにくるのはやっぱりバラードなんだな」っていうのもあるんですけど、それだけではないんですよね、オールジャンル聴くし。私もオールジャンル歌うかどうかは分からないんですけど、まだ全然、1年経ってないので。今、色んなジャンルを勉強中で。でも、そろそろ「バラードだけじゃなくて、こういう所もあります!」っていうアピールも。

■そうですね。今までにもカップリングにはバラードではない曲も入っていたんですけど、今回1曲目に持ってきたのが印象的で。

伊藤:ちょっとOldies feelも入ってます。

■デビューがあまりにも印象的だったので、REIRAのイメージを勝手に周囲が持ってしまったのかもしれませんね。

伊藤:(笑)。

■今回2枚連続でシングルをリリースされますが、1枚目の「stuck on you」の方は、夏の海を舞台に明るい元気な女の子というイメージで、2枚目の「losin’」の方はもう少し精神年齢が上というか、年上のクールな大人の女性というイメージを受けました。

伊藤:「stuck on you」は、私のハイスクールの時とか、bad boyとちょっとfall in loveしちゃった、どうしようもなく夢中になっちゃったっていう“女の子”の気持ちですよね。「stuck〜」では、ここが1番大事なところで、本当にこだわってレコーディングしたんですけど、最初に電話の会話があって、それは私のbest friendと話してるんですよ。

私:「あの子いるじゃん、あの子がすごく好きなの。」
友達:「えっ?ウソ。あなたやめなさい、すぐにやめなさい。」
私:「イヤ、でも…。うん、分かった、ハイハイ(うっそー、聞くかー)。」

みたいなことを言ってるんですよ。それがやっぱり女の子のハートの中にある一つのものであって、「どうしてもこの人はやめた方がいいよなー。でも好き。しょうがない。」って所をアピールしてます。

伊藤:「losin’」は、例えば、その同じ男の子かもしれない。bad boyだった男の子が私のことを好きになっちゃって、本当に私のことを思ってくれて。それでも段々、付き合ってから時間が経って、なんか微妙な空気になって。このloveをどうするか、諦めるか、それか頑張って2人でloveを戻せるか。それを歌っているんですけど。“冷静に考えている女性”にちょっとだけなってきました。今年23歳なので、もうそろそろ…ですよね(笑)。

■女性は特に色んな表情を持っていると思うんですよね。「昼と夜」とか「白と黒」みたいな両面が見えた、2枚で一つみたいな印象ですね。

伊藤:はい。