<親子の縁を切る>心の支えは長男だけ。冷たい娘の言葉が忘れられず……【第3話まんが:母の気持ち】
【第1話】から読む。
前回からの続き。これは数年前の話です。私カズコは75歳。この度、娘・サエコと親子の縁を切ることにしました。サエコは子どもの頃から母である私よりも義両親になついていました。
私に叱られるのが不満だったようで、当時は「ママに虐待されている」とウソをついて学校や友達の家で泣き……次第に私は家からも地域からも孤立していきました。そんななか私の味方をしてくれたのは、サエコの4つ下の弟・長男のケンタロウだけでした。
ケンタロウは小さい手を私の背中に回して、ぎゅっと抱きしめてくれました。まわりに敵意をむき出しにされながら生きている私にとって、やさしさをくれるこの小さな男の子だけが生きる支えでした。
助けてくれたのはやはりケンタロウでした。彼はその日、部活を休んで、授業が終わったらすぐに家に帰ってきてくれました。スーパーの買い物袋を手に持ちながら……。
手伝ってもらえて助かったのはもちろんのこと、私を労わろうとしてくれるケンタロウの気持ちがなによりも嬉しかったです。あのときのことは一生忘れられません。それと同時に、冷たく突き放した夫や「お母さんの仕事だよ」と言い放ったサエコのことが、私の心にしっかりと焼き付いたのでした。
【第4話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・加藤みちか 編集・荻野実紀子
前回からの続き。これは数年前の話です。私カズコは75歳。この度、娘・サエコと親子の縁を切ることにしました。サエコは子どもの頃から母である私よりも義両親になついていました。
私に叱られるのが不満だったようで、当時は「ママに虐待されている」とウソをついて学校や友達の家で泣き……次第に私は家からも地域からも孤立していきました。そんななか私の味方をしてくれたのは、サエコの4つ下の弟・長男のケンタロウだけでした。
ケンタロウは小さい手を私の背中に回して、ぎゅっと抱きしめてくれました。まわりに敵意をむき出しにされながら生きている私にとって、やさしさをくれるこの小さな男の子だけが生きる支えでした。
助けてくれたのはやはりケンタロウでした。彼はその日、部活を休んで、授業が終わったらすぐに家に帰ってきてくれました。スーパーの買い物袋を手に持ちながら……。
手伝ってもらえて助かったのはもちろんのこと、私を労わろうとしてくれるケンタロウの気持ちがなによりも嬉しかったです。あのときのことは一生忘れられません。それと同時に、冷たく突き放した夫や「お母さんの仕事だよ」と言い放ったサエコのことが、私の心にしっかりと焼き付いたのでした。
【第4話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・加藤みちか 編集・荻野実紀子