LINEをシニアに使いやすくする - 父、母、祖父母世代のための3つの工夫
子、孫世代にとってもLINEは、親世代が元気に過ごしているかを手軽に確認できるありがたいツールになっている。
ただ、LINEをするために必要なスマートフォンは、父、母、祖父母たちの若い頃にはなかったものだ。そのため操作に慣れず、戸惑うことも多い。
そこで、筆者の80代後半の家族や、その同世代の知人がLINEを快適に楽しむためにしている工夫を、3つ紹介する。
●タッチ操作を克服するタッチペン
スマートフォン操作の基本は、指で画面をポンと叩くタップだ。
だが、父、母、祖父母世代には、これがなかなか難しい。
そんなときはタッチペンを勧めてみよう。
指でスマホが反応しなくても、タッチペンを使うとうまくいく場合がある。
イラストを描くのでないなら、タッチペンは安価なもので十分だ。筆者の家族は500円のものを使っているが、全く問題ない。
タッチペンも、最初は慣れないかも知れないが、手軽にできるクロスワードや間違い探しなどのゲームをすると、いつの間にか上達する。
タッチ操作に慣れないと、スマートフォンの反応が悪いと感じるので、かなりのストレスになる。タッチペン1つでタッチ操作が快適になることもあるので、試してみてほしい。
●フリック入力が苦手なら音声入力
スマートフォンの文字入力の基本はフリック入力。これも父、母、祖父母世代にはなかなか敷居が高い。
それなら、声で入力する音声入力を勧めてみよう。
音声入力は、スマートフォンに話しかけた言葉を文字にしてくれる機能だ。
音声入力をするには、文字入力画面のマイクのアイコンをタップする。
下図はホームボタンのあるiPhoneの画面だが、Androidでも同様の操作で音声入力ができる。

なお、文字入力画面には、マイクのアイコンが2つある。入力領域横のアイコンはボイスメッセージであり、音声入力とは異なる。これは声を録音・再生する留守番電話のようなものだ。我が家では、小さな孫たちがこれで「お誕生日おめでとう」と声を聞かせてくれたりする。
ということで、音声入力をするには、キーボードにあるマイクのアイコンを使う。
画面が下図のようになったら、スマホに向かって話してみよう。
話した言葉が入力画面に表示される。
句点は「まる」と言えば、変換してくれる。
修正したいときは、左下のキーボードのアイコンをタップして前の画面に戻し、文字を削除すればよい。
入力できたら、飛行機のアイコンをタップする。

これで、話した言葉が送信される。

とはいえ、
「音声入力は手っ取り早くて好き」という人もいれば、
「声を出すのは嫌だ」「話しかけてもうまく変換してくれない」という人もいる。
もし、携帯電話の入力方式に慣れているなら、スマートフォンでもトグル入力を使う方法もある。「あ」をタップするごとに「あ」「い」「う」と切り替わっていく方式だ。
iPhoneなら、キーボードの地球のアイコン(下図では白くなっているが、音声入力のマイクの左隣)を長押しして[キーボード設定]をタップ。
キーボードの画面が開いたら、[かな入力]で、[フリック入力のみ]をオフにすれば、トグル入力が使えるようになる。
設定が終わったら左上の「LINE」の文字をタップして、LINEに戻ろう。
Androidもキーボードの歯車のアイコンから設定画面を開き、[フリック入力のみ]をオフにすることでトグル入力ができる。

トグル入力も苦手なら、使用する端末を見直す方法もある。
タブレットであれば、五十音全てが表示されるキーボードに切り替えることができるからだ。
下図はiPadだが、このように文字が一覧できるので、高齢の世代でもわかりやすい。
これから端末の購入を検討するなら、タブレットを視野に入れるのもよいだろう。

●トークルーム背景の変更
シニア世代ユーザーから聞く失敗例の1つに、相手を間違えてメッセージを送信してしまうことがあるだ。
これはシニア世代に限らず、誰にでもある。
しかし、「自分がミスをした」という事実そのものが、父、母、祖父母世代を想像以上に落ち込ませることが多い。
そんなときは、トークルームの背景変更を提案してみよう。
よく送信先を間違える相手としてAさんとBさんがいた場合、
・Aさんとのトークルームは、ピンク系、
・Bさんとのトークルームは、黄色系、
このように、違う系統の色に背景を変えておくのだ。
撮影した写真を背景にしても、わかりやすくなる。
とにかく、パッと見て「ここはほかとは違うトークルームだ」と認識できるようにすること。これで、誤送信がかなり減る。
トークルーム背景を変更するには、画面右上の[メニュー](横3本線のアイコン)をタップする。

次の画面で[その他]を選択し、その次の画面で[背景デザイン]をタップ。
すると、背景デザインが選択できる画面になる。
上部にある[イラスト][カラー][自分の写真]を切り替えて、好きな背景を見つけよう。
一覧からタップして選択すると、プレビュー画面となる。
[適用]をタップすれば、その背景に変更される。

ちょっとしたことだが、こうした使い方を工夫することでシニア世代でもLINEに慣れることができる。
苦手と言わずに、少し工夫して多くの人にLINEでのコミュニケーションを楽しんでいただけたらと思う。
執筆 中野 久美子
