2021年3月11日、東日本大震災から10年の節目を迎えた。日本に与えた被害と影響はあまりに大きく、被災地の本当の意味での復興はまだこれからと言えるだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 2021年3月11日、東日本大震災から10年の節目を迎えた。日本に与えた被害と影響はあまりに大きく、被災地の本当の意味での復興はまだこれからと言えるだろう。中国メディアの澎湃新聞はこのほど、東日本大震災を振り返り、中国は学ぶべきことがあると伝える記事を掲載した。

 記事はまず、昔から災害の多い国とはいえ東日本大震災が日本に与えた衝撃は大きく、「災害に対する考え方」が改められたと紹介した。直接の被害はなかった中国でも大々的に報じられ、人々に忘れられない記憶を残した。東日本大震災のほんの3年前の2008年に、四川省で経験した大地震と重なる部分があったのかもしれない。

 記事はこの東日本大震災から学んだ2つの点をよく反省し、中国も活かしていくべきだと訴えている。まずは「緊急時には人命第一」を徹底すること。日本では津波の恐ろしさがよく知られており、学校などで繰り返し避難訓練を実施していたおかげで、大勢の命が助かった。それでも「常識よりマニュアルを優先」して最悪の結果になったケースもあったため、緊急時には臨機応変に対応することを学ばなければならないとした。

 さらに「原子力発電」についても啓発が得られると紹介。中国は現在、米国、フランスに次ぐ原発大国となっている。今でも新たな原子炉が新設されており、このままのペースでいけば2030年には米国を超えて世界一になる勢いだ。記事は、東日本大震災は原子力発電のリスクを教えてくれたと指摘。効率と利便さだけを見ていてはいけないとくぎを刺している。

 この災害から学ぶことはほかにもたくさんあったと言えるだろう。大震災以降に生まれた世代はもう小学生になっている。この大震災を風化させず、復興を続けていくためにも、若い世代に語り継いでいく必要があるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)