笑いの快感が影響?(イメージ)

写真拡大

俳優の伊勢谷友介容疑者(44)が大麻取締法違反の疑いで2020年9月8日、警視庁に逮捕された。かつては、人気に陰りが見え始めるとドラッグに手を染め、逮捕されるケースが目立っていたが、今は違う。ご存知のように昨年から今年にかけ、人気の渦中にある芸能人や著名人が相次いで逮捕されているのだ。

芸能界では定期的にドラッグ問題が噴出するが、お笑い芸人については少なくともここ最近、有名どころが逮捕されたという話は聞かない。

「笑い」の快感はドラッグ以上

品行方正とは一線を画し、人前で常軌を逸した振る舞いを求められる芸人が、なぜドラッグに手を出さないのか。その理由について、かつて芸能界に君臨した芸人が言い得て妙な持論を展開している。

"芸は一流、人気は二流、ギャラは三流、恵まれない天才"の謳い文句でメディアに登場し、全国区の人気を博した芸人・上岡龍太郎さん(78歳)。惜しまれながら2000年に引退した上岡さんは、当時出演していた深夜の人気番組『鶴瓶上岡パペポTV』(読売テレビ / 1987年〜2000年)で、ドラッグに関する話題となった時、次のような発言をした。

「芸人になって一度でも爆笑をとったことがあるヤツはドラッグなんかに手を出さんでしょう。満員の会場で客席が波打つように笑うあの快感はドラッグ以上ですよ」

芸人は舞台に立ち、<笑い>という言いようのない快感を得ている。テレビで活躍する芸人の多くは、その経験を得ているからこそ、ドラッグなどに手を出さないのだと。

芸人だけではなく、表現者であれば少なからず人前に立ち、何かしらの反響を得る機会はあるはずだが――そこに差ができるのは、「笑い」が持つ不思議な力ゆえかもしれない。

(フリーライター 芦田学)