日本の桜を愛でる習慣は、中国文化の束縛から脱する「自我」の目覚めだった
記事は、春になると日本の各地で桜が開花し、日本人はみな古くからの習慣である桜の花見に出かけると紹介。日本人は美しさとはかなさを併せ持つ桜から、自らの独特な文化を作り上げてきたのだとした。
そのうえで、実は日本でも当初好んで鑑賞されたのは桜ではなく梅の花だったとし、かつては渡来人として日本にやってきた中国人が持ち込んだ梅を愛でる習慣があったと説明。日本最古の和歌集である万葉集には梅の花にまつわる和歌が大量に収録される一方で、桜に関するものは少ないと紹介している。
そして、桜はやがて春の盛りを象徴するようになり、桜の鑑賞が宮中の儀式の1つになったと説明。さらに武士の時代になると、散りざまを重んじる日本の武士道精神と、満開になってすぐに散る桜の花のイメージが重ね合わされるようになり、桜は文化的、精神的な意味合いを帯びるようになっていったとした。
記事は、日本人と桜の関係は「最初の単純に美しいものを求める気持ちから、儀式的なシンボルとしての積極的な崇拝の対象へと変化した」と説明するとともに、その背後には「日本が古代中国の文化的な束縛から抜け出し、自前の文化を発揚していくことに対する決心があった」と評している。そして現在では、日本人自身の重厚な文化に基づく「日本の桜」が他国の人びとからも広く愛されるようになっているとしたうえで、「文化や習俗が持つエネルギーや生命力には、かくも大きな魅力が宿っているのである」と結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
