DeNAのネフタリ・ソト【写真:荒川祐史】

写真拡大

広島鈴木は首位打者、最高出塁率の2冠当確、プロ7年目で初のタイトルへ

 巨人が5年ぶりの優勝を決めたセ・リーグ。個人タイトルでは広島鈴木が打率、出塁率の2冠に迫っており、プロ7年目にして初のタイトルに前進している。5本差に4人がいる最多安打争いは最後までもつれそうだ。

〇打率
1 鈴木誠也(広).335
2 ビシエド(中).318
3 大島洋平(中).315

 首位打者争いは鈴木が独走中。2年連続の首位打者を目指すビシエドと大島の中日勢が追っているが、やや離されている。鈴木は首位打者を獲得すれば、プロ7年目で初のタイトル。さらに出塁率、OPS(出塁率+長打率)でもトップの数字を残しており、キャリアハイとなっている。

〇安打
1 坂本勇人(巨)171
1 大島洋平(中)171
3 ビシエド(中)167

 最多安打争いは激戦。トップの坂本勇を大島と昨季最多安打のビシエドの中日勢が追っている。特に中日は巨人より残り試合が2試合多いため、最後まで縺れそうだ。坂本は最多安打を獲得すれば、2012年以来7年ぶりとなる。

〇本塁打
1 ソト(De)42
2 坂本勇人(巨)39
3 村上宗隆(ヤ)36

 2年連続40本塁打に到達したソトが独走態勢に入っている。8月までは坂本、村上らと激戦を繰り広げていたが、9月にここまで9本塁打を放つなど急加速。2年連続の本塁打王に前進している。坂本はプロ13年目にして2010年の31本を大幅に更新するキャリアハイの39本。残り2試合で3本差を追う。村上の10代初の本塁打王は厳しくなった。

ルーキー近本は36盗塁で2位に3差

〇打点
1 ソト(De)106
2 山田哲人(ヤ)98
3 村上宗隆(ヤ)96

 こちらもソトが独走態勢に入り、初の打点王は手中に収めたといってもいい。7点差を逆転した19日の広島戦で3ラン2発の6打点。9月に入ってからここまで20打点を荒稼ぎしている。ヤクルトの山田哲と村上が追っているが、残り2試合とやや厳しい状況だ。

〇出塁率
1 鈴木誠也(広).454
2 糸井嘉男(神).4031
3 山田哲人(ヤ).4028

 広島鈴木が打率と同様に独走中。9月はここまで.521と圧倒的な数字で他を引き離した。糸井は8月10日に抹消されて以来、出場はなし。広島残り1試合、ヤクルト残り2試合と山田哲も逆転はほぼ不可能な状況となっている。

〇盗塁
1 近本光司(神)36
2 山田哲人(ヤ)33
3 大島洋平(中)30

 新人近本がトップを走っている。新人で盗塁王を獲得すれば2001年の赤星以来の快挙。赤星のセ・リーグ新人最多盗塁記録39個の更新にも期待がかかる。2年連続の盗塁王を狙う山田哲は残り2試合で3個差。成功率は山田哲が91.7%、近本が70.6%と大きく上回っている。(Full-Count編集部)