一瞬の隙を見逃さず、今季初ゴールを決めた武藤。ニューカッスル・ファンからの熱いメッセージが相次いだ。 (C) Getty Images

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 ニューカッスル・ユナイテッドの日本代表FW武藤嘉紀に待望の一発が飛び出した。

 現地時間8月28日に行なわれたイングランドのカラバオ・カップ2回戦で、ニューカッスルはレスター・シティと対戦。1-1のスコアで迎えたPK戦を2-4で落とし、惜しくも敗退を余儀なくされた。

 この試合で出色のパフォーマンスを披露したのが、今シーズンの公式戦で初先発を飾った武藤である。

 5バック気味の3-6-1の最前線で起用された武藤は、果敢なフォアチェックやオフ・ザ・ボールでのフリーランニングなど、立ち上がりから精力的な動きを披露。そんななかで最大の見せ場が訪れたのが、1点のビハインドを追う53分だった。左サイドからエリア内に侵入したイェトロ・ウィレムスが相手DFに倒され、ゴール前に転がったルーズボールを右足で落ち着いて流し込んだのだ。
 
 チームは敗れたものの、地元紙『Chronicle』は「抜け目のない見事なプッシュだった」と本拠地セント・ジェームズ・パークでの初ゴールを絶賛。さらに武藤が示したパフォーマンスに対しては、クラブ公式SNSの投稿欄にサポーターからの賛辞が数多く寄せられた。

「ムトウが得意なボックス内でのハンティングだ」
「愛してるぜ! ムトウ!」
「ムトウがヘイターたちにサヨナラを告げた!」
「彼がニューカッスルにとって特別な存在であることは分かっていた」
「ムトウの動きはかなり良い。ニューカッスルは彼に正しい走り方を習うべきだ」
「彼は厳しい夜を送ってきたが、諦めずに仕事を続けてきた。まさに模範」
「この日本人の仕事に対する素晴らしい態度と、効率の良さの賜物だろう」

 プレミアリーグでは試合終盤での投入が続き、今月17日に行なわれたノーリッジ・シティ戦(プレミア第2節 、1-3の黒星)の試合後に放った自身のコメントが、あらぬ方向へ飛び火して地元メディアから非難されるなど、苦境に直面していた。そんな武藤にとって、まさに鬱積を晴らすような今季初ゴール。今度はリーグ戦、土曜日のワトフォード戦でのハイパフォーマンスに期待がかかる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部