筋トレには「アイスクリーム」より「氷菓」が賢い選び方

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連載「骨格筋評論家・バズーカ岡田の『最強の筋肉ゼミ』12限目」

「THE ANSWER」の連載「骨格筋評論家・バズーカ岡田の『最強の筋肉ゼミ』」。現役ボディビルダーであり、「バズーカ岡田」の異名でメディアでも活躍する岡田隆氏(日体大准教授)が日本の男女の“ボディメイクの悩み”に熱くお答えする。12限目のお題は「甘い食べ物と筋トレの関係性」について。

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 Q.アイスやスナック菓子がやめられません。甘いモノを筋トレに生かせる道はないのでしょうか?

 あります。甘いモノは選び方と食べるタイミング次第で、トレーニングの燃料になります。

 まず選び方ですが、体を絞っている時に避けたいのは、「高脂質・高糖質」の食品。この条件が揃うと太りやすいためです。アイスは乳成分の量によって種類が異なり、乳脂肪分が高い順から、「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の4種類に分けられます。まず、乳脂肪分が最も高い「アイスクリーム」は選ばない方が賢明。次の「アイスミルク」も避けた方がいいでしょう。

 食べるなら、乳脂肪分ゼロの「氷菓」です。かき氷やアイスキャンディーの類ですね。糖質の含有量が高いだけであれば、すぐに筋トレで消費してしまえばいいので、食べても割りと問題ありません。

 一方、スナックを生かす道を探すのは、結構、難しい。何故なら多くのスナック菓子は「高脂質・高糖質」の条件を満たすからです。同じく、洋菓子全般も厳しい。甘いお菓子を食べるのであれば、脂質の少ない和菓子を選びましょう。

「絶対にケーキじゃないとダメなんです!」という方は……私もどう導いていいのか、わかりません(笑)。脂肪分もカロリーもかなりのっかっているので、食べたら相当、トレーニングを頑張るしかないですね。

 甘いものを食べるベストのタイミングは、筋トレの前後です。筋トレ前であれば、甘いものに含まれる糖質がガソリンになります。それを筋トレで使い切れば、筋肉を増やすことにつながる。終わった後に食べれば、トレーニングで使い切ったエネルギーを補充する役目を果たしてくれます。

 甘いモノ好きの人であれば、筋トレの前後に食べることが、キツいトレーニングの日の励みにもなります。筋トレの日に気持ちを奮い上げるものがない、頑張れる力が沸き上がらない時は、甘いモノを食べて「よっしゃ!」と気合いを入れる。そして1種目、あるいは1セット、トレーニングを増やし、食べた分を使い切ればいいのです。

賢く選び、賢く食べれば「ガマン」を強いることはなくなる

 ちなみに、私も和菓子は好きです。

 私が大福を食べていると、「そんなの食べていいのですか!?」と驚かれます。もしくは、反対に「あ、岡田さん、大福ありますが食べませんか?(笑)」などと、笑いのネタとして勧められることもよくあります。そこでは、「いやいや、食べないですよ!」という反応を求められているのかなと思うし、喜んで食べれば説明を求められて話が長くなるので断りますが(笑)、大会前の減量期でなければ、むしろ好んで食べています。

 例えば、脚や背中など、大きな筋肉をトレーニングする日ならばトレ前に食べますし、トレーニング時間が夜中になった時でも、そこまで減量で焦っているわけではないなら、トレーニング後にコンビニで購入した大福を食べることもあります。

 夜中のトレーニング後に食事をすると、消化を待てば寝る時間が遅くなり、待たずに寝れば熟睡できなくなります。ですから、夜中になったときはトレーニング終了後、大福とプロテインのみを摂る。この組み合わせならば、苦しいほど腹いっぱいにならないし、消化も早い。そして、最低限の栄養摂取もできます。もちろん、筋肉作りのためには、もっとたくさんの栄養が必要です。あくまでも、夜中で食べる時間がない時の対策。夜中によく頑張ったというご褒美感を出すことができる点も、心にとっていいのかもしれないですね。

 また、夏場の暑い日にトレーニングして食欲が出ない日は、アイスを食べることがあります。私たちのトレーニングはエネルギー消費量も多いので、筋トレをした後に食べないと、筋肉の成長が見込めないどころか、痩せてしまうからです。

 今からの暑い時期は、甘いモノがとりあえずの補食としても便利。筋肉の成長のためには、筋トレ後、なるべく早くエネルギー補給をしたい。しかし、暑さや激しすぎるトレーニングのために食欲が失せた時は、とりあえずアイスや和菓子を食べてカロリーを摂り、しのぐ。これだけで、疲労回復や筋肉量の維持、増加に役立ちます。

 賢く選び、賢く食べれば、「ガマン」を強いることはなくなります。甘いモノも考えナシに食べるのでなく、あなたの体にとって有意義な食べ方を見つけてください。(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

長島 恭子
編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビューや健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌などで編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(共に中野ジェームズ修一著、サンマーク出版)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、サンマーク出版)、『カチコチ体が10秒でみるみるやわらかくなるストレッチ』(永井峻著、高橋書店)など。