HYDEが語る「残された時間」と「最後の挑戦」
国内外の様々なソングライターやプロデューサーとのコラボを経て5枚のシングルを制作してきたHYDEだが、このコライト・スタイルは続くニューアルバムでも導入されている。海外では主流になりつつあるこのスタイルはどういった経緯で取り入れることになったのか。また、最近のインタビューで「あと3年でどこまで行けるか」など海外展開に関するタイムリミットについての発言の真意はどこにあるのか。このインタビューではVAMPS活動休止が決まりソロ活動に取り掛かったときの心境からシングル「MAD QUALIA」のテーマ、ニューアルバムの内容、海外展開に対する展望など、ここ1年半にわたる”ソロアーティスト・HYDE”の活動についてじっくり振り返ってもらった。
今はあまりのんびりしていられない
ー昨年6月の「WHOS GONNA SAVE US」から「MAD QUALIA」まで、シングルが5枚も続くとは思いもしませんでした。この構想は最初からイメージしていたものだったんですか?
HYDE いや、最初はVAMPSが活動休止になって、ツアーをやるために会場だけはブッキングしていたので「これはどうしたものかな?」と一旦全部キャンセルしたんですけど、「いや待てよ? 今やらないで2019年からスタートさせると、1年無駄になるな」と思って何としてもやりたいと思って急遽曲だけを集めたんです。でも曲を集めるのが精一杯で、そのなかで録れたのがシングル分ぐらい。そのときにこの構想を思いついたんです。「なぜアルバムに向けてシングルを2枚にしないといけないんだろう?」という発想から、シングルはアルバムのプロモーションの一環と考えたら別に何枚でもいいんじゃないの? だったら5枚ぐらい出そうか?って考えたのが最初ですね。
ーソロ活動を再開させた頃のインタビューで、HYDEさんはVAMPS活動休止が決まった際、最初は休もうと考えていたそうですね。でも「1年無駄になる」と思ったのは、音楽に対する貪欲な気持ちが勝ったということなんでしょうか?
HYDE 貪欲とは違うんですけど、自分にタイムリミットがあると思っていて、逆算していくと今はあまりのんびりしていられないなと。今は波にも乗っていないのに休憩している場合じゃないと思ったんですね。
ーそのタイムリミットというのは、これから海外で下地を作っていくうえでの、ということですか?
HYDE それもそうですが、今はロックバンドとして激しい音楽を求めているので、これがいつまで許されるのかなというのも正直あるので、そういった意味でもタイムリミットを意識して、常に逆算して生きています。
ーなるほど。だからまず曲を集めて、アルバムは後付けで考えて録れるものから録ろうと。それにしても、1年も満たない期間にシングル5枚というのは、これまでの活動でもレアなケースですよね。一方で、海外ではシングルという形態自体消えつつありますが。
