アンフィールドに掲げられた、ある感動的なフラッグの意味
27日、キャピタル・ワンカップ準決勝2ndレグが行われ、リヴァプールはホームでストークと対戦した。
試合はストークがマルコ・アルナウトヴィッチのゴールで0-1とし、アグリゲートスコア1-1で延長戦へ。結局PK戦に突入し、GKシモン・ミニョレが2本をセーブする活躍を見せ、見事リヴァプールが決勝に進出している。
Great penalty from this man to win it! pic.twitter.com/y9zVV7cAWT
- Liverpool FC (@LFC) 2016, 1月 26 カップ戦の準決勝ということで、多くのサポーターが集まり素敵な雰囲気になったアンフィールド。
この日、コアサポーターが集まる南側スタンド"KOP"にはあるフラッグが掲げられていた。
Torcedores do @LFC homenagearam um jovem torcedor que não conseguiu vencer sua batalha contra a Leucemia! pic.twitter.com/eerqBck53o
- Esporte Interativo (@Esp_Interativo) 2016, 1月 27 実はこの試合の前、リヴァプールファンであるオーウェン・マクヴェイルくんが白血病のため11歳で亡くなっていた。
そして、そのことを知ったサポーターグループ「スピオン・コップ1906」がマクヴェイルくんに哀悼の意を示すため、このようなフラッグを用意したというわけだ。
描かれていたのは、大人に手を引かれながらどこかへと進むマクヴェイルくんの姿だ。リヴァプールのユニフォームを着ており、ユニネームにはMCVEIGHの文字、背番号は12番となっている。
その下には"It's off to the match we go"という文字が書かれている。これは「試合に出発する時間だ」という意味であり、マクヴェイルくんに対してこれからも一緒にいるというメッセージであったに違いない。
このフラッグはあくまでサポーターグループによって作られたのだが、リヴァプールの公式もしっかりと紹介している。
YNWA, Owen.
Posted by Liverpool FC on 2016年1月26日
リヴァプールの標語でもあるYNWA(You'll Never Walk Alone)という言葉を使い、「これからもずっと一緒にいるよ、オーウェン」と伝えたリヴァプール。あらゆる垣根を越え、多くの人が一人の少年の死を悼んだのだ。
さらにこの試合では素敵なことがあった。
前半12分、スタジアムがマクヴェイルくんに対して追悼の拍手を送ったのだ。
試合中にもかかわらず、拍手に包まれたアンフィールド。
英国『Liverpool Echo』の記者ジェームズ・ピアース氏によれば、ユルゲン・クロップ監督もこの時拍手をしていたようだ。
そして拍手の後にYou'll Never Walk Aloneを口ずさむ声が聞こえてくるが、これは明らかにマクヴェイルくんに向けたメッセージであろう。見ているだけでジーンとしてしまいそうな素敵な光景であった。
激戦を制し、ウェンブリーへと到達したリヴァプール。その雄姿はきっと天国のマクヴェイルくんにも届いたはずだ。
