アンフィールドに掲げられた、ある感動的なフラッグの意味

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27日、キャピタル・ワンカップ準決勝2ndレグが行われ、リヴァプールはホームでストークと対戦した。

試合はストークがマルコ・アルナウトヴィッチのゴールで0-1とし、アグリゲートスコア1-1で延長戦へ。結局PK戦に突入し、GKシモン・ミニョレが2本をセーブする活躍を見せ、見事リヴァプールが決勝に進出している。

カップ戦の準決勝ということで、多くのサポーターが集まり素敵な雰囲気になったアンフィールド。

この日、コアサポーターが集まる南側スタンド"KOP"にはあるフラッグが掲げられていた。

実はこの試合の前、リヴァプールファンであるオーウェン・マクヴェイルくんが白血病のため11歳で亡くなっていた。

そして、そのことを知ったサポーターグループ「スピオン・コップ1906」がマクヴェイルくんに哀悼の意を示すため、このようなフラッグを用意したというわけだ。

描かれていたのは、大人に手を引かれながらどこかへと進むマクヴェイルくんの姿だ。リヴァプールのユニフォームを着ており、ユニネームにはMCVEIGHの文字、背番号は12番となっている。

その下には"It's off to the match we go"という文字が書かれている。これは「試合に出発する時間だ」という意味であり、マクヴェイルくんに対してこれからも一緒にいるというメッセージであったに違いない。

このフラッグはあくまでサポーターグループによって作られたのだが、リヴァプールの公式もしっかりと紹介している。

YNWA, Owen.
Posted by Liverpool FC on 2016年1月26日

リヴァプールの標語でもあるYNWA(You'll Never Walk Alone)という言葉を使い、「これからもずっと一緒にいるよ、オーウェン」と伝えたリヴァプール。あらゆる垣根を越え、多くの人が一人の少年の死を悼んだのだ。

さらにこの試合では素敵なことがあった。

前半12分、スタジアムがマクヴェイルくんに対して追悼の拍手を送ったのだ。

試合中にもかかわらず、拍手に包まれたアンフィールド。

英国『Liverpool Echo』の記者ジェームズ・ピアース氏によれば、ユルゲン・クロップ監督もこの時拍手をしていたようだ。

そして拍手の後にYou'll Never Walk Aloneを口ずさむ声が聞こえてくるが、これは明らかにマクヴェイルくんに向けたメッセージであろう。見ているだけでジーンとしてしまいそうな素敵な光景であった。

激戦を制し、ウェンブリーへと到達したリヴァプール。その雄姿はきっと天国のマクヴェイルくんにも届いたはずだ。