「嵐」コンサート、ついに「顔認証」導入か 「ダフ屋」「転売屋」根絶にファン大歓迎
ジャニーズもいよいよコンサート会場入場時に「顔認証」システムを導入するらしい、という噂がネットで流れている。
2015年年末に行われる「嵐」の東京ドームコンサートのチケットは完売したが、機材などを置く予定だった「制作開放席」の案内が届き、チケット購入を申し込むには顔写真登録が必要だ、という断り書きがあったためだ。
抽選外れの追加応募で顔写真登録の案内が
「嵐」のコンサートではできるだけ多くのファンに鑑賞してもらうため機材置き場に使っていた場所を制作開放席として直前に販売することが多い。今回はそれに誰もが応募できないようになっていて、運営側が席の抽選に外れた人の中から応募者を選ぶ、という形を取っている。そして2015年12月15日頃から、
「嵐から素敵なメールきた。『ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism』東京公演『制作開放席』のご案内」
などといったツイッターが話題に上った。ファンを驚かせたのは、応募するためには顔写真を登録しなければならないこと。ジャニーズ側では「顔認証」システムを導入するとは説明していないようだが、「今回は顔認証を使うのね」「とうとうジャニも顔認証か」などの声が相次いだ。
「顔認証」は、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」が14年12月にさいたまスーパーアリーナ(さいたま市)で行ったコンサートで導入し、3万人をさばいたとして俄然注目を浴びるようになった。
「顔認証」の最大の目的は、本人確認を厳重に行う事によって転売チケットの使用を根絶すること。登録をした顔と一致しなければ会場には入れない。従来は身分証明書と会員証の提示で通していたが、それを偽造するファンが出たからだ。
「ももクロ」が使っているシステムは世界屈指のセキュリティー技術を持つNECのもので、目や鼻、口の位置などを抽出することでほぼ瞬時に顔を判別し、1秒間に620万人以上の顔写真と照合できるのだという。海外への輸出も始まっていて、16年のリオデジャネイロ五輪に向けて整備が進行中で、また、クウェートといった中東からの受注も受けた。20年開催の東京五輪でも防犯システムとしての活躍が期待されている。「ももクロ」以外でも、福山雅治さん、「B'z」「ミスターチルドレン」といった大人気バンドも「顔認証」を導入している。
ファンクラブ会員数が減ってしまうという心配の声も
導入当初は現場の担当者が不慣れなためか、長時間の列を作ることになったと批判されたものの、現在は一人ほんの2、3秒で確認できるまでになった。
「嵐」の場合、すでに完売したチケットは顔認証ということはないようだが、一部でも顔認証システムを使うかもしれない、という噂に関して、
「めんどくさい」
「顔認証で名義貸しがなくなって、嵐のFC会員数が減ったらジャニーズの売り上げが下がりそう」
などといった否定的なコメントもわずかにあるが、歓迎の声が圧倒的に多い。
「嵐さん顔認証とかついに動いたな。凄い嬉しい」
「顔認証は素晴らしいよ ももクロでやったことあるけど、会場に入る前でそこまで一人一人に時間かからないし」
「嵐に限ってはどんどんやってくれ。そして転売屋はもちろんズルっこして全ステとかしるヤツらも締め出して」
などといった意見がツイッターや掲示板に出ている。J-CASTニュース編集部はジャニーズ事務所に「顔認証」システムを本当に導入するのか聞いてみたが、
「現在は関係各所に確認中で、返事ができるまでには時間がかかります」
ということだった。