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YouTubeチャンネル「【世界経済情報】モハPチャンネル」が公開した動画「【サウジ】NEOMトロヘナ計画が遅延の可能性!PIFがNEOM資産を減損!」で、モハP氏はサウジアラビアの国家プロジェクト「ビジョン2030」におけるNEOM計画、とくに「トロヘナ」が抱える課題と資金面の状況を解説した。

同氏はYouTube開始当初から「サウジアラビアの『ビジョン2030』は『非現実的』で『無謀なもの』だ」と指摘してきたと述べ、日本のメディア報道は表層的だとしたうえで、実際には「かなり行き詰まっている」と語った。さらに「権威主義国家であるサウジアラビアでは、王族に不利な情報は基本的に公開されない」とし、海外メディアや一部公的機関のレポートでしか実情を把握しにくいと説明した。

注目点はNEOMの一部「トロヘナ」の遅延である。砂漠の山岳地帯にスキー場や高級ホテル、巨大な湖を造り、2029年の冬季アジア競技大会開催を目指す計画だが、同氏は「もともと雪が降らない砂漠で『大量の水を汲み上げて人工の雪を降らせる』必要があり、水の問題が『最も難しい』」と述べた。

完成時期については、当初の2026年予定に対し「2025年8月時点の衛星写真では『建物なんかがまだ全然建設されていない状況』」とし、「どう見てもそんな時期に完成するのは難しい」と語った。この遅延は2029年の大会開催に「影響が出る可能性」があるとした。

資金面では、サウジアラビア政府系ファンドであるパブリック・インベストメント・ファンド(Public Investment Fund:PIF)がNEOM関連の評価額を「80億ドル程度引き下げた」と言及。「うまくいっていないプロジェクトについて減損をした」「2024年にはPIFがNEOMに『ほとんど新たな投資をしていない』」とも述べた。PIFの資産残高が2024年末に1兆ドル超となった点についても、政府からの出資や株式移管によるもので「純利益で見ると『減益だった』」と分析した。

同氏は「政府の財政を使わないでPIFから出すようにすることで、政府の財政状況は悪化していませんよと見せている」としたうえで、「どう考えても厳しい、お金が足りていない可能性」があると述べ、「このままでは『いろんなプロジェクトが遅れるか、もしくは中止になる可能性』が出てきている」と指摘した。

中東全体への波及については、カタールバーレーンクウェートも同様の国家ビジョンを掲げているとして、「サウジがこけると、おそらくみんな似たようなことになる可能性」があると述べた。さらに「国際的にも信頼を失う可能性」があるため、今後は「どれを優先的に進めるのか」という「取捨選択を迫られている状況かもしれない」とし、NEOMをめぐる現状は中東の行方を占ううえで「非常に重要だ」と結んだ。

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