5月5日に閉幕したアイススケート『プリンスアイスワールド(PIW)2023-2024』横浜公演中の、本田真凜(21)選手によるファンへの行動がネット上で物議を醸している。

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 発端は、真凜選手の“サブアカウント”とされるインスタグラムストーリーズ。会場の『新横浜スケートセンター』に集まった、自身の応援グッズを掲げるファンの画像を投稿し、

《可愛い〜 明日午後公演終わりにグッズにサイン書きに行きますっ(小声) もし良ければ待っててくださいっ(小声)》

 と公演終了後のファンサービスを予告。すると当然のごとく、会場前にはサインを求める大勢のファンでごった返し、結局は途中で取りやめに。それでも大勢のファンと一緒に撮った笑顔の写真を添えて、

《素敵な幸せ空間を本当にありがとうございました また会いましょう》と、ストーリーズにて綴ったという真凛選手。

 ところがPIW公式HPには《迷惑行為の禁止》として、《出演者の楽屋入り待ち・出待ちは固くお断りいたします。》と“出待ち”行為を明確に禁止しているだけに、ネット上では出演者である彼女自身が“ルールを破った”として批判を浴びることに。

 すると《私の認識不足》として、出待ち禁止を認識していなかった、ファンサービスを運営に相談していたこと、スタッフも協力していたことを明かしつつ、謝罪文を投稿。24時間で自動削除されるストーリーズだけに、現在は一連の騒動も含めて閲覧できない状態にあり、“サブアカ”も非公開となっている。

SNSを「いずれ消してしまうかも」

「まだ若いと言えばそれまでですが、軽率な言動であったことは否めません」とは、各種スポーツの現場を取材するスポーツライターの見解。

「もともと“アンチ”も多いとされる彼女だけに、騒動に便乗するような誹謗中傷にも近い言葉も投げかけられたのでしょう。後にも“いずれ消してしまうかもしれません”と、SNS自体をやめることを匂わせるような投稿もあったみたいですね。

 とはいってもファンサービスを予告した投稿では、“(小声)”という言葉を2回も使っていたあたり、“本当は出待ち禁止を知っていたのでは?”との指摘があるのも事実。多くのファンがルールを遵守している中で、他の出演者、そして周囲の住民にも迷惑をかけかねない行為だっと思います」

 そんなフィギュアスケート選手の出待ちをめぐる炎上騒動が冷めやらぬ5月9日、《非常に残念なことが起きました。》と書き始め、

《今、これだけ話題になってて、選手も会社も呼び掛けをたくさん行ってるのにも関わらず、道場前で出待ち入り待ちをしてる方に遭遇しました。》

 との“被害”を自身のツイッターで報告したのが、新日本プロレスに所属するプロレスラー・海野翔太(26)選手。

 イケメンレスラーとして人気上昇、新世代のホープとしても期待を背負う海野選手が、どうやら以前にも注意を呼びかけたというファンの出待ちを受けたよう。新日本プロレス公式HPにおいても、

選手がルールを破ってはいけない

《道場、試合会場及び周辺、宿泊先や公共交通機関、撮影・収録場所などでの移動時等において、選手の「入り待ち・出待ち」の行為》と、近隣住民への配慮の観点から慎むよう呼びかけられている。

 加えて海野選手も《選手がそのルールを破ると、お金を払ってルールを守って撮影会、サイン会に来てくれてるファンの皆様へ顔向けできません。》と、一部のファンだけを特別扱いできないことを当該人物に伝えるも、“他の選手はしてくれた”と食い下がってきたそう。

 最終的に説得されて渋々帰ったというが、《どのジャンルにも言えると思いますが、相手のことを考えず自分の感情を押し付けるっていうのは良くないと思いますし、相手のことを思いやって行動することが、とても大切だと思います。》と苦言を呈する海野選手だった。

「スポーツ選手に限ったことではなく、人気アイドルやお笑い芸人が行くところには常に熱心なファンの姿があります。出待ち禁止を知っているにも関わらず、それでも行動する彼らは、海野選手が言うように“自分のことしか考えていない”のでしょう。

 もちろん選手たちもファンあっての興行ということは理解しています。それでも影響力があるからこそ、自身も“ルールはルール”と守ること、そしてファンに示していくことが重要であると理解しているのでしょう」(前出・スポーツライター)

 約1300文字にわたる長文投稿の最後には、切実な思いを訴えていた海野選手。プロレス界の未来をも背負う覚悟が伝わるようだった。

《大の大人がルールを守らないと、プロレスに憧れて夢を見る子供たちの将来を壊すことになりますよ。 子供の夢を壊して胸を張って大人でいれますか? ルールを守ってプロレスを楽しんで欲しいです。 本当によろしくお願いいたします。》